マイクロソフト(Microsoft)AIエコノミーインスティチュート(The AI Economy Institute)が発表した「グローバルAI拡大報告書2026年第1四半期」によると、韓国の生成型AIの使用増加率が世界の調査対象国の中で最も高いことが分かった。アジアの主要国の躍進が目立った中、AIツールの現地言語の支援強化が拡大スピードを引き上げる中核変数として作用しているとの分析だ。

韓国、6ヶ月で使用率43%増

韓国の第1四半期のAI使用率は37.1%で、2025年上半期(25.9%)比43.2%上昇した。世界の平均増加率(17.8%)の2倍をはるかに超える数値だ。国家順位も直前半期の18位から16位に上がった。報告書はGPT-5の公開以降、韓国語AIのパ性能が大幅に向上し、ユーザーの底辺が急速に拡大したと分析した。

言語障壁の解消は単純な利便性の問題ではない。報告書が引用した多言語ベンチマークMMMMLUによると、14の非英語圏の言語に対するLLM(大規模言語モデル)の精度は、2024年8月の80%前半台から2026年現在の英語(約93%)との格差を大幅に縮めた。韓国語もこの14の言語に含まれており、モデル世代が置き換えられるほど性能の改善幅が大きくあらわれている。

アジアの高成長15ヶ国のうち12ヶ国…共通動力は「言語」

韓国の事例はアジア全般の流れと軌道を同じくする。2025年6月以降、AIユーザーの割合が最も急増した15の経済圏のうち、12ヶ国がアジア諸国だ。タイ(+36.4%)、日本(+34.1%)が韓国に次いで高い増加率を記録し、モンゴル・イラン・ラオス・トルコも30%以上の成長率となった。カザフスタン・キルギスタン・ウズベキスタン・ベトナム・カンボジアなど新興国も25%以上増加し、この隊列に合流した。

報告書は、現地の言語支援の強化とスマートフォンの普及拡大をアジアの成長の共通動力とした。パイロット段階を越えて実際の業務にAIを導入する組織が急増している点も拡大スピードを速める要因に挙げられた。

日本の事例は、言語性能の向上の効果を最も鮮明にあらわしている。。GPT-3.5ターボ時代に50%台だったMMLUの日本語の精度はGPT-4oで80%に上がり、より難しいMMLU-プロベンチマークではGPT-5が日本語87%を記録して英語(85%)を初めて上回った。同期間、日本のGitHub(ギットハブ)のコードアップロード増加率は129%で、世界平均(78%)を大きく上回った。

ソフトウェア開発における最も明確な変化

AI拡大の効果が最もはっきりとあらわれている分野はソフトウェア開発だ。Anthropic(アンスロピック)が2025年11月にCloude Opus 4.5を公開したのに続き、OpenAI(オープンエイアイ)も同年11月から今年2月までGPT-5.1-Codex-Max、GPT-5.2-Codex、GPT-5.3-Codexを相次いで公開した。この期間、世界のGit pushの件数は前年同期比78%増の3億8千万件を記録し、新しいGitの保存場所の生成も45%増の2130万個に上った。

AIエージェントと連動したGithubのプルリクエスト(pull request)は2025年5月の8万3千件から今年3月には230万件となり、10ヶ月で28倍増加した。AIコーディングツールの拡大が開発者の雇用を脅かすとの懸念とは異なり、2025年の米国でのソフトウェア開発者の総雇用人員は約220万人で、前年比8.5%増加し、過去最高値を記録した。今年3月時点でも前年同期比約4%高い水準を維持している。

グローバル格差はさらに拡大

アジアの躍進とは対照的に、先進国と発展途上国間の格差は広がっている。先進国グループ(グローバルノース)の第1四半期のAI使用率は27.5%で、直前半期(24.7%)比2.8ポイント上昇したが、開発途上国グループ(グローバルサウス)は14.1%から15.4%と、1.3ポイントの増加にとどまった。両グループ間の格差は、2025年上半期の9.8ポイントから12.1ポイントに広がった。報告書は、電力供給、インターネットアクセシビリティ、デジタル力などの基盤条件が解消されない限り、生成型AIの恩恵が不均等に分配されると警告した。

一方、今四半期、世界のAI使用率は生産可能人口(15~64歳)基準で17.8%を記録した。国別1位はアラブ首長国連邦(UAE・70.1%)が維持し、シンガポール(63.4%)、ノルウェー(48.6%)、アイルランド(48.4%)、フランス(47.8%)の順で続いた。米国は31.1%で、直前半期24位から21位に上がった。

原文:https://platum.kr/archives/286700