• 大容量・全国の特産品など「全国特価」で宅配サービス
  • 通常・一軒配達に予約機能を拡大適用
  • 最小注文金額ない「一皿配達」にピックアップも強化

Woowa Brothers(ウーアブラザーズ、配達の民族)が大容量商品の宅配注文サービス「大容量特価」を「全国特価」に改編する。配達サービスは予約注文機能を通常・一軒配達に拡大する。最近、ビデオサービス(OTT)プラットフォームのTVING(ティービング)とタッグを組んだBaemin(ペミン)が配達サービスの利便性とコマースを相次いで強化し、coupang(クーパン)との真向対決に乗り出した。

12日、業界によると、Baeminを運営するWoowa Brothersは早ければ上半期中に、既存の「大容量特価」サービスを「全国特価」の名称に切り替える。2023年8月にサービスを立ち上げてから2年での改編だ。当該サービスは、特価や最低価格による大容量商品を、ライダーではなく宅配で配送する一種の倉庫型割引店だ。

Woowa Brothersは先月、地域の小規模事業主が生産した特産品を、産地直送で提供する「全国特産品」を「大容量特価」に編入。サービス改編を予告していた。新たに打ち出す「全国特価」は、単に大容量商品に限らず、全国単位で様々な商品を取り扱うプラットフォームになるものと予想される。

同社関係者は「『大容量特価』を『全国特価』という名称に変更することを検討している」とし、「具体的な日程や内容は決まっていない」と話した。

配達サービスでは、利用者の利便性強化を加速化させる今月13日から予約注文機能を通常配達と一軒配達に増やす。システムの条件を考慮し、店舗配達などでのみ提供していた機能を、通常・一軒配達まで拡大した。

Baeminの予約注文は30分単位で設定できる。予約注文機能を活用している店には「予約可能」バッジを表示する。顧客はショッピングカート画面で予約時間を設定できる。これにより、Baeminの利用者は、より正確な時間に配達食品を受け取ることができるものと期待される。

Baeminは最近、最小注文金額がない「一皿配達」をアプリのメインに導入した。少量の食べ物を好む一人世帯を狙った。先月には、ソウル市ソンパ区で人工知能(AI)レビュー機能も導入した。持ち帰りサービスを活性化するため、メインタブに「Baeminピックアップ」を表示し、様々な割引クーポンを提供する。

배달의민족 예약 기능 〈자료 우아한형제들〉

「配達の民族」の予約機能<資料:Woowa Brothers>

Baeminは今年、キム・ボムソク代表が就任して以降、「顧客中心の経験」を強調し、サービスとアプリケーション(アプリ)のユーザーインターフェース(UI)なども大々的に改編している。

配達業界は、Baeminのこうした動きをcoupangeats(クーパンイーツ)を牽制(けんせい)するための布石と見ている。coupangやcoupang playなどに支えられているcoupangeatsが、業界1位のBaeminを猛追しているからだ。Baeminは今回、本業の配達サービスで顧客の利便性を向上させると同時に、コマースを強化し、OTTサービス(TVING)を有料メンバーシップに追加することで、coupangeatsと真正面から対決することになった。

Woowa Brothersの関係者は「Baeminクラブの特典を強化し、配達の品質を改善するためのサービスを検討している」とした上で、「消費者はもちろん、事業主にも役立つだろう」と強調した。

配達業界は、Baeminが現在、市場全体の50~60%のシェアで1位とみている。coupangeatsは30~40%と推算した。

<画像=AI生成イメージ>

原文:https://www.etnews.com/20250512000254