30チーム中で唯一の韓国企業に選出

韓国のロボット関連スタートアップTHE Robotics(ザ・ロボティクス)が、自社の農業用追従型運搬ロボット「botbox(ボットボックス)」の現場実証を兵庫県養父市で8日から本格的に開始することを発表した。

養父市は、日本の中山間農村地域の中でも、農業人口の高齢化と人材不足問題が深刻な地域だ。特に養父市は、国家戦略特区に指定されており、農村現場の課題を解決する革新技術の導入を目的に、PoC(技術検証)実証企業の募集を行った。応募した30チームのうち、選ばれたのはわずか4チームで、そのうち韓国企業として唯一選定されたのがTHE Roboticsだった。

「botbox」は、りんごや梨などの果物収穫後に、畑で果物の入った箱を運搬する過程を自動化するために開発された追従型ロボットである。操作が簡単で、すでに韓国内の果樹農家において生産性を高めたという評価を受けている。

同社は、約2ヶ月間にわたる実証期間中に、現地農家の使用体験や意見を収集・反映し、「botbox」の制御アルゴリズムや運行安全性の最適化を行う計画だ。今回の実証を通じて、農作業効率を最低でも20%以上向上させる定量的な成果の確保を目指している。

THE Roboticsのカン・ドンウ代表は、「高齢化に直面した日本の農村地域において『botbox』が実質的な労働力削減の成果をもたらすことを期待している。」とし、「今回の現場実証をきっかけに、今後は日本全国へ農業用ロボットの導入を拡大できるよう、継続的に取り組んでいく。」と話した。

今回のプロジェクト結果は今秋、中間報告会を通じて公開される予定であり、実証結果によっては日本国内の他の自治体での追加実証および商用化段階への移行が検討される。

<選定企業の団体写真/写真=THE Robotics>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2025070808363447978