【ファンディングプレビュー】
求人求職プラットフォーム「Beppl(ベピプル)」の運営会社Bepl(ベプル)、プレAラウンドの投資誘致を推進

紙の履歴書1枚では把握できない求職者の誠実さや性格を「ショートフォーム動画」で検証できるようにしたプラットフォーム「Beppl(ベピプル)」は、個人事業主・小規模事業者の採用課題を解消し、求人求職市場に少なからぬ反響を呼んだ。

ところが、予想外のデータの流れが感知されたことで、Bepplの運営会社であるBepl(ベプル)は事業を新たな方向に拡張せざるを得なくなった。特段のイベントやプロモーションがないにもかかわらず、俳優・モデルなどエンターテイナー志望者の動画プロフィールがプラットフォームに大量に投稿され始めたのだ。調べてみると、あるキャスティングディレクターが、カフェを経営する妻の紹介でBepplの動画プロフィールシステムをキャスティング業務に活用していることが判明した。この偶然の発見が、Beplが約10兆ウォン(約1兆593億円)規模のグローバルファンダム・プラットフォーム市場へと事業を一気に拡張するきっかけとなった。

Beplは今年初めにエンターテイナーキャスティング管理プラットフォーム「Castik(キャスティク)」を正式ローンチし、現在プレシリーズAの投資誘致に着手している。国内市場での安定したシェア確保にとどまらず、米国を含むグローバル市場へのシステム輸出とAI(人工知能)技術の高度化に向けた足がかりを築くためだ。

「世界を席巻するKコンテンツ、人材発掘は旧式のまま」

Bepl、ジョン·ポール·リー代表 / 写真=チェ·テボム記者

Beplの創業者であるJohn-Paul Lee(ジョン-ポール・リー、韓国名:イ・チャンソン)代表は、米国ニューヨーク発の茶ブランドとして世界に進出した「Tavalon Tea(タバロン・ティー)」を成功させた人物だ。タバロン以外にも多様な起業と成功経験を積み重ね、現在はCastikの拡大に注力している。

リー代表は「Kコンテンツが世界を席巻しているが、その裏側にある人材発掘システムは依然として旧時代的な手法に留まっている」と指摘し、「多くの応募者が今も紙のプロフィールを手に制作会社を訪ね歩き、担当者はメールを一件ずつ開いて手作業で整理している」と述べた。このプロセスにおいてメールの容量不足などにより応募書類の約20%が構造的に欠落し、実力ある人材が機会すら得られない非効率が繰り返されているという。とりわけ女性応募者にとっては「安全」の問題も深刻だ。リー代表は「検証されていない虚偽の求人は、女性応募者を犯罪や不適切なアルバイトの危険にさらす」とし、「法律では変えられない慣行や環境を、技術とシステムで浄化しなければならない」と強調した。

BeplがリリースしたCastikは、先にBeppl(ベピプル)で検証済みの動画マッチングエンジンをエンターテインメント特化のデータスキーマ(データがどのように組織されるかを定義する論理的構造)で精緻化した「AIベースの統合ワークフロー」を提供する。具体的には、紙のプロフィールやPDFを解析して身長・経歴・イメージなど標準データに変換する「OCR(光学文字認識)ベースのデータ正規化」、最適候補を素早く推薦する「大規模言語モデル(LLM)ベースのセマンティック検索」、応募者の強みや役割適合度を分析する「動画インテリジェンス」機能を備えている。

リー代表は「山積みの履歴書をデータ化し、『清楚なイメージの20代女性』といった自然言語検索だけで、数万人のデータベースの中から最適候補を1秒で推薦できる」とし、「AIが動画を通じて応募者の役割適合度を分析したサマリーレポートも生成される」と説明した。

キャスティング審査プロセスを7日以上からわずか1日に

Castikは俳優・歌手・ダンサー・アナウンサー・モデル・インフルエンサーなどを、ドラマ・映画・広告制作会社や芸能事務所のキャスティングマネージャーと結びつける。オーディション公告への応募、応募書類管理、スケジュール調整、キャスティング確定まで、キャスティングのすべての工程を一つのシステムで管理できる点が特徴だ。非対面キャスティングに伴うリスクを考慮し、安全性の検証にも力を入れた。

リー代表は「キャスティングディレクターの登録時に48時間の承認待機プロセスを経る」とし、「キャスティングディレクターを詐称した犯罪の可能性を事前に遮断し、実際に資格を持つ会社かどうかをプラットフォームが検証する」と述べた。エンターテイナー向けの機能も盛り込まれている。キャスティング公告への応募だけでなく、ファンとコミュニケーションを取り活動を共有できるため、キャスティング担当者はファンの反応や活動指標を参考に候補者を検討できる。

Castikの有効性は実務の現場でも証明されている。パートナー会社の「ランアップカンパニー」との協業により、これまで放置されていた紙のプロフィール8万枚をデジタル化し、従来は7日以上かかっていたキャスティング審査プロセスをわずか1日に短縮した。またメール応募書類の欠落率を0%水準まで解消し、開封率は90%以上に引き上げた。こうした成果を踏まえ、MAMAMOO(ママム)の所属事務所である「RBW」などの大手芸能事務所がグローバルオーディションのためにCastikを採用するに至った。

ファンが無名の人材を発掘し成長を支援する

Beplは下半期中に「ファンダム後援モジュール」をリリースする予定だ。この機能は、すでに成功したスターにギフトを贈る既存のファンダムビジネスから脱却し、無名の人材のヘア・メイク・スタイリング費用や交通費をファンが後援して成長を支える「発掘型ファンダムエコノミー」を構築することが核心だ。リー代表は「直接後援して成長を支える強固な関係をプラットフォーム上に構築する」とし、「ファンの支持データとキャスティング成功データを組み合わせ、どの人材がどのプロジェクトに適しているかを予測するデータ駆動型の育成プラットフォームに進化させる」と語った。

あわせて、米国最大の俳優労働組合「SAG-AFTRA」とのパートナーシップを通じて米国現地のオーディション公告をプラットフォームに取り込み、韓国の人材の海外進出を支援するグローバルエージェンシーインフラを完成させるという目標も掲げている。リー代表は「国内のエンターテイナーが海外オーディションに応募できるだけでなく、Kコンテンツに参加したい海外エンターテイナーを国内制作会社と結びつける統合システムを構築する」とし、「国内外の人材と制作会社をつなぐ双方向の架け橋としての役割を果たしていく」と強調した。

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2026050817305263217