韓国のスタートアップの資金調達状況を、月ごと及び分野別に詳しく取り上げます!

🧠ソフトウェア

ソフトウェアは28件で1位を占め、ほぼすべての取引が「AI関連事業」として行われた。最大の注目株はUpstage(アップステージ)で、国民成長ファンドのAIモデルへの初の直接投資対象として選定され、5,600億ウォン(約588億円)を調達した。先端戦略産業ファンド1,000億ウォン(約105億円)を含む大規模資金は、Sovereign AI向け次世代モデルの開発に投入される。

科学的超知能を標榜するAsteromorphは、BonAngelsの主導で420億ウォン(約44億円)規模のシード資金を確保し、研究仮説を導出する言語モデル「Spacer」を開発中だ。

独自設計のファウンデーションモデルを掲げるMotif TechnologiesはシリーズBで240億ウォン(約25億円)を調達し、300B級推論型LLMの開発に乗り出した。ソーシャルメディアデータ分析企業Featuring(フィーチャリング)も153億ウォン(約16億円)を確保し、累計220億ウォン(約23億円)を記録した。弁護士向けAIのMentat(メンタット)、空間知能データOSのVisionaryといったバーティカルAI企業へのシード投資も相次いだ。超巨大モデルから産業別特化AIまで分野全般がAIという一つのテーマに収束していた。

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🌱コンシューマーテック

コンシューマーテック分野は27件で全分野の中で2位を記録し、分野としての広がりを示した。資金は、日々の生活に密着したプラットフォームに集中した。

シニアケア企業Caring(ケアリング)はシリーズCで400億ウォン(約42億円)の資金調達を行なった。昨年の連結売上高1,658億ウォン(約174億円)で創業以来最高の業績を達成し、EBITDAの黒字転換に成功した点が評価され、年内に統合在宅ケア拠点を70カ所に拡大する計画だ。

Kurly(カーリー)はNAVERを引受先として330億ウォン(約35億円)規模の第三者割当増資を実施し、物流インフラの拡充に乗り出した。同社の企業価値は2兆8,000億ウォン(約2,940億円)と評価された。

ペットの葬儀プラットフォーム21gramは、Praxis Capitalから300億ウォン(約31億円)を追加調達し累計800億ウォン(約84億円)となり、細分化された市場でのM&Aに拍車をかける。外部投資なしで成長してきたブランドコマース企業ByteLabも、Atinum InvestmentCJ OliveYoungから初の外部資金100億ウォン台(約10億5,000万円台)を確保した。このように、シニア・ビューティー・ペットなど、人口構造の変化に連動した事業に関する投資が際立った。

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📺メディア・コンテンツ分野

メディア・コンテンツ分野では16件と件数が多く、その中でも一部大型取引が本分野を牽(けん)引した。

THEBLACKLABEL(ザ・ブラック・レーベル)はシリーズBで1,000億ウォン(約105億円)を調達し企業価値1兆ウォン(約1,050億円)を突破、ユニコーン企業の仲間入りを果たした。

ゲーム会社KRAFTONが非ゲームIP確保のために主導し、Tencent Musicも参加した。SOL(テヤン / BIGBANG)、ROSÉ(ロゼ / BLACKPINK)、パク・ボゴムらが所属するグローバル音楽レーベルとして、海外プラットフォームとのシナジーが期待される。キットアルバム制作会社MuseLiveは、韓国産業銀行が100億ウォン(約10億円)を投入したシリーズDで190億ウォン(約20億円)を調達し、K-POP基盤のグローバル音楽プラットフォーム攻略に乗り出す。

ディープテックアクセラレーターJNP Globalは、WithTecのユ・スンギョ会長から50億ウォン(約5億円)の戦略的資金調達をし、大田地域のスタートアップエコシステムの活性化を図る。そのほかAIコンテンツ制作、K-POP参加型プラットフォーム、IPコマースなど多数の初期企業がシード・TIPS段階の投資を受け、コンテンツとAIの融合の流れが見られた。

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🏗️製造

製造分野は18件で、金額ベースで全体の35.3%となる約9,648億ウォン(約1,013億円)を記録し、全分野1位の金額となった。最大注目株はAI半導体企業FuriosaAI(フュリオサAI)で、国民成長ファンドから8,000億ウォン(約840億円)に上る直接資金調達を行なった。先端戦略産業ファンド3,700億ウォン(約388億円)を含むこの資金は、HBM4ベースのNPU開発に投入される。AIスマートグラス光学モジュール企業LetinAR(レティナール)はプレIPOで278億ウォン(約29億円)を確保し累計625億ウォン(約66億円)を突破した。

タンパク質精製用レジン企業Puriogen(265億ウォン/約28億円)、ファブレス半導体Newratek(218億ウォン/約23億円)、NANDコントローラーAIO(200億ウォン/約21億円)など半導体・素材企業が相次いで資金を調達した。AI自律製造プラットフォームInter-X(160億ウォン/約17億円)、通信ネットワークLESSENGERS(150億ウォン/約16億円)、フィジカルAI製造Alsemy(75億ウォン/約8億円)、液冷AIインフラManycoresoft(60億ウォン/約6億円)まで、AI時代のハードウェアを支える製造・インフラ企業に資金が集中した一ヶ月だった。

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🪙ブロックチェーン

ブロックチェーンはわずか3件にとどまったが、超大型取引により金額ベースで3位(6,158億ウォン/約646億円)に浮上した。Upbitの運営会社Dunamu(ドゥナム)、Samsung証券・Samsungカード・Samsung SDSから6,128億ウォン(約643億円)に上る戦略的投資を調達し、3つの系列会社に対して株式4%を譲渡した。Samsung証券が3,063億ウォン(約321億円)で2%を、Samsungカード・Samsung SDSがそれぞれ1%を確保した。Dunamuはウォン建てステーブルコインの導入など事業拡張の可能性を反映した決定だとし、ブロックチェーンベースの金融商品・決済インフラにおけるシナジーを予告した。

トークン証券(STO)企業BySell Standardは、KOSDAQ上場企業Xperixから30億ウォン(約3億円)の戦略的投資を受け、IPベースの実物トークン証券発行基盤を整えた。仮想資産取引所CoinOneもOKX Venturesなどから投資を調達した。制度化の流れと大企業の参入が重なり、デジタル資産分野が再び盛り上がる様相だ。

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🤖ロボティクス

今年新設されたロボティクス分野は5月に5件・公開3件で、フィジカルAIを中心に大型資金が集まった。ロボティクスファウンデーションモデル企業Config Intelligenceは、Samsung Venturesが主導しHyundai Motor ZER01NE・LGTechnology Ventures・SK Telecomなどが参加したシードラウンドで400億ウォン(約42億円)を確保した。

ロボット学習用の行動データを直接生産する方式で、ベトナム・ハノイにロボットAIデータファクトリーを設立し、10万時間以上のデータを蓄積した歩行補助ウェアラブルロボット企業WIRoboticsはJB Investmentの主導でシリーズB投資を調達し、ヒューマノイドALLEXの開発に乗り出した。ロボット精密制御部品企業ALRobotは現代車証券から50億ウォン(約5億円)を受け、企業価値を1,600億ウォン(約168億円)に引き上げKOSDAQ上場を準備中だ。ヒューマノイド・ウェアラブル・部品につながるK-ロボットバリューチェーン全般に資金が流入した。

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💊バイオ/ヘルスケア

バイオ/ヘルスケアは15件で件数は多かったが、大型ラウンドより中期段階に資金が均等に分散された。抗がん剤開発企業NexI(ネクシ)は、DSC・Atinumなどが参加したプレIPOで500億ウォン(約53億円)を調達し、KOSDAQ上場準備に乗り出した。同社は免疫チェックポイント阻害剤不応性がん治療薬およびADCパイプラインを保有している。

革新新薬企業Spark BioPharmaも、韓国産業銀行などから315億ウォン(約33億円)のプレIPO資金を調達し、臨床第2a相(Phase 2a)パイプラインのグローバル技術移転を狙う。歯の修復ソリューション企業Minish TechnologyVIG Partnersから300億ウォン(約31億円)を調達し、企業価値1,500億ウォン(約157億円)と評価された。

抗がん・アルツハイマー治療薬企業BeyondBioはバリュエーションを引き下げた135億ウォン(約14億円)のラウンドで、5年ぶりの資金調達に成功した。液体生検診断企業Innogenicsや歯ぎしり対応医療機器MiracleCareなど、診断・デジタルヘルス分野も投資を受け、低迷期を脱したバイオ投資マインドの回復の兆しが見られた。

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この記事は、韓国のスタートアップメディア「startuprecipe(스타트업 레시피)」が発行する「月間スタートアップレシピ(월간 스타트업 레시피)」の情報をもとに、資金調達状況や動向を掲載し、企業情報を紹介しています。