経済危機の突破口に「スタートアップコリア」浮上
経済危機の突破口に「スタートアップコリア」浮上
- 中小ベンチャー企業省、3月まで圏域別ロードショー
- 各種規制の撤廃「総合対策」提示
韓国政府が「スタートアップコリア」を達成するため、来月の事前行事の開催を皮切りに、3月には大々的なキャンペーンを展開する。グローバル創業大国となるため国民的一体感の雰囲気を作り出すためだ。スタートアップのグローバル進出と開放型革新を妨げる各種規制を撤廃するための総合対策も発表する予定だ。
25日、関係業界によると、中小ベンチャー企業部(省、中企部)は来月から「スタートアップコリア」発足のための事前行事を開催する。来月から3月まで、ソウル、大田(テジョン)、光州(クァンジュ)、大邱(テグ)、釜山(プサン)など5圏域で、毎週順次「スタートアップコリアロードショー」を開催する。ロードショーの終了を迎える3月末には、スタートアップコリア総合対策を発表する計画だ。韓国政府は今年を「スタートアップコリア」の元年として位置づけて、経済危機を克服する方針を示している。
スタートアップコリアは年初、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が経済危機を突破する核心価値として掲げた二つのスローガンのうちの一つだ。尹大統領は就任後初の新年演説でも「IT(情報技術)とバイオ産業だけでなく、防衛産業と原子力、炭素中立、エンターテイメントに至るまで、『スタートアップコリア』時代を切り開く」と強調した。
中企部の関係者は「ロードショーは経済危機の突破戦略として提示したスタートアップコリアの成功的船出のための事前ブームアップ段階の行事」とし、「ロードショーで総合対策も一緒に提示する計画」と明らかにした。
ロードショーは5大広域圏の創業エコシステムを束ねる場として企画した。大々的な行事に先立ち、国民的共感を造成するためだ。トークコンサート形式で自由に疎通を図ることをベースに、経済危機を克服するための案を模索する計画だ。超格差スタートアップ、グローバル創業、規制撤廃など、今年の主要政策推進案についても議論する。
ロードショー終了間際に発表するスタートアップコリア総合対策には、グローバル創業を妨げる各種規制撤廃に関する内容が盛り込まれる予定だ。韓国のスタートアップの海外進出はもちろん、資金調達、海外の優秀な人材の国内定着と創業に関連した内容が中心となる見通し。
有望なスタートアップが海外に本社を移転するフリップ(Flip)現象を減らすための制度改善案も検討している。韓国政府は、Flipの主要因として挙げられる税制と外国為替に関連する制度も、規制改善の対象と考えていることが分かった。
政府関係者は「韓国の創業エコシステムは成長しているが、依然として各種規制はグローバル標準に満たないケースが多い」とし、「ワンチームで、これまで簡単に改善できなかった税制や外国為替関連の規制までも一挙に解消できるよう、様々な政策を検討している」と話した。
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