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「合格すれば20万円差し上げます」 「開発者の迎え入れ」死活問題

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「合格すれば約20万円差し上げます」 「開発者の迎え入れ」死活問題

  • Blind(ブラインド)・Jobplanet(ジョブプラネット)・Remember(リメンバー)が参加、「採用仲介」現場が成長
  • 開発者不足で仲介市場が拡大
  • コーディング教育機関・HRテック企業、先を争って採用仲介サービスをリリース
  • Wanted、合格者・知人に50万ウォン(約5万円)、Jobplanetも200万ウォン(約20万円)のお祝い金、褒賞を設定して求職者を募集

jobkorea(ジョブコリア)、saramin(サラミン)など、ジョブボード(採用公告型サービス)が主導してきた採用市場に人的資源(HR)テックスタートアップが浮上している。公開採用中心だった韓国採用市場が情報技術(IT)業界を中心に随時採用に変わったうえ、前例のない開発者不足現象が起きているためである。

企業別年俸・福利厚生の現況を知らせていたJobplanet(ジョブプラネット)と会社員コミュニティBlind(ブラインド)、名刺管理プラットフォームRemember(リメンバー)などが採用市場に飛び込み、コーディング教育機関まで「人材募集」に加わった。求職者を誘致するために現金支給イベントを行うところも登場した。スタートアップ業界も志願者を増やすために手続きを大幅に減らした採用方式を出した。


「合格すれば200万ウォン(約20万円)」

すべての現職員の年俸、福利厚生など企業のレビューを閲覧できるプラットフォームのJobplanetは先月、採用仲介サービスを開始した。Jobplanetを通じて志願し、合格すれば、お祝い金200万ウォン(約20万円)を贈呈するイベントも進行中だ。

採用仲介プラットフォームWantedは知人推薦補償金制度で急浮上した。知人推薦で採用が確定すれば合格当事者と推薦者の両方に50万ウォン(約5万円)相当を与える。Wantedが過去3年間、合格者と推薦人に支給した補償金規模は61億ウォン(約6億円)に達する。2019年10億ウォン(約1億円)、2020年16億3000万ウォン(約1.63億円)、2021年34億6000万ウォン(約3.46億円)で年々増加する傾向だ。

ここに名刺管理プラットフォーム「Remember」を運営するDRAMA&CAMPANY(ドラマ&カンパニー)と会社員の匿名コミュニティ「Blind」を運営するTeanblind(チームブラインド)なども昨年雇用労働部に「有料職業紹介事業者」として登録した。キャリアコンテンツプラットフォームPUBLY(パブリー)も19万人に達する会社員コミュニティとして位置する「Careerly(キャリアリー)」をリリースし、採用提案サービスを事業突破口としている。

最近では、コンピュータプログラミング(コーディング)教育プラットフォームもソフトウェア開発者の職別採用市場に飛び込んだ。開発者教育に参加した就職準備生や離職者をスタートアップにつなげば有利だからだ。

人工知能(AI)およびデータ専門家教育会社Elice(エリス)は2月、開発者採用のための「EliceWorks」を発売した。企業は入社提案メッセージ発送、コーディングテスト、リモート面接まで一度に進めることができる。CODE STATES(コードステイツ)、Team SPARTA(チームスパルタ)も開発者教育から始め、採用連携まで事業を拡大している。教育サービスとして始まったGrepp(グレップ)は、2020年から開発者オーダーメイド型採用を仲介する「programmers(プログラマーズ)」を運営している。


採用の簡素化で志願者を増やす

スタートアップ業界の採用方式も「選ぶ」から「迎え入れる」に変わっている。採用手続きを最大限に簡素化し、志願者に便宜の良さを提供するということだ。

クラウドファンディングスタートアップであるWadiz(ワディズ)は翌月までに決まった職種のない「自律ポジション」の職員を採用している。Wadiz関係者は「志願者が自ら提案する業務内容をもとに、Wadizに適した席を作る」と説明した。一種の「DIY(do it yourself)」入社だ。

女性ファッションプラットフォームABLY(エイブリー)は先月、開発職を採用する中で、履歴書と自己紹介書を受け付けなかった。代わりに個人情報、職務、経歴など簡単なアンケートに回答する方式で採用所要時間を10日以内に短縮した。


原文:https://www.hankyung.com/it/article/2022051854211

/media/韓国経済新聞
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韓国経済新聞

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