AIスタートアップ、エコシステム活性化に「市場需要・開発人材・データ」が必要
AIスタートアップ、エコシステム活性に「市場需要・開発人材・データ」が必要
多くのAIスタートアップは、エコシステム活性化のため「市場需要・開発人材・データ」が必要だと、口をそろえた。
4日、スタートアップアライアンスが「人工知能(AI)スタートアップ・エコシステム懸案調査報告書」によると、人工知能スタートアップは、エコシステム活性化のための様々な課題のうち「市場需要(21.4%)」、「開発人材(18.6%)」、 「データ(17.3%)」など、3つの課題が最初に解決すべき課題だと答えた。一方、「法的規制」の相対的重要度は3.4%で、全体の9つの課題のうち、最も低かった。
報告書は、韓国人工知能スタートアップの現況を産業群・投資誘致現況・ビジネスタイプ別現況などに分け、分析した。韓国人工知能スタートアップが主に分布した産業群は、医療分野が20.6%で最も多かった。人工知能スタートアップは、人工知能を基盤とした診療および診断、新薬開発などに進出している。続いて、エンターテイメント(16.8%)、教育(7.2%)、広告マーケティング(6.5%)、金融(6.2%)の順であった。エンターテイメント産業群にはゲーム、放送、コンテンツなどが含まれた。
最近、投資誘致段階を分析した結果、10カ所のうち6カ所(60.5%)が、初期投資段階(SEED投資~Pre-A投資)にとどまっていることが分かった。同一データで、全体のスタートアップの最近の投資誘致段階を分析した結果、半分程度(49.6%)が初期投資段階に該当し、比較的多くの人工知能スタートアップが、初期投資段階にとどまっていると分析された。
今回の報告書は、人工知能スタートアップエコシステム活性化のための先決課題を導き出すため、発刊された。報告書には、人工知能技術を活用中のスタートアップの現状と認識、人工知能スタートアップエコシステム活性化のための4つの課題が含まれている。研究遂行は、高麗(コリョ)大学メディア学部チョン・ユンヒョク教授、釜慶(ブギョン)大学ヒューマンICT融合専攻キム・ジョンファン教授が務めた。
報告書で研究陣は、相対的重要度評価結果に基づき、人工知能スタートアップエコシステム活性化のための4大課題を提案した。社会的受け入れを基盤とした十分な市場需要創出、人工知能開発&研究専門人材確保のための基盤づくり、良質なデータを安全に確保し取引するための環境づくり、法的規制最小化および参加型規制環境づくりだ。
研究責任者の高麗大学メディア学部チョン・ユンヒョク教授は「今回の研究は、人工知能スタートアップがビジネス現場で認識している様々な問題を、社会科学的方法により、整理したことに意義がある」とし「人工知能スタートアップエコシステム関係者が、相対的重要度が高く現れた先決課題について、もっと関心を持つ必要がある」と述べた。
スタートアップアライアンスのセンター長のチェ・ハンジプ氏は、「人工知能は未来の核心技術なのに反し、韓国の人工知能スタートアップの数は、グローバルに比べ不足している」とし「今回の報告書を皮切りに、人工知能スタートアップエコシステムが活性化されるよう、学界、スタート業界、政府の多様な活動と政策取り組みを願う」と述べた。
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