デジタル治療(DTx)は必要か
デジタル治療(DTx)は必要か
韓国インターネット企業協会の主催で先月29日、第81回グッドインターネットクラブが開かれた。
1時間ほど行われた今回のグッドインターネットクラブでは、「デジタル治療 is coming」をテーマに東義(トンイ)大学のキム・チヨン教授が司会を務め、キョンウン大学のパク・ミョンチョル教授、東亜(トンア)大学のイ・ドンギュ教授、ソウル市未来青年企画団のイ・ヨンミ青年事業班長、京畿(キョンギ)福祉財団京畿青年支援事業団のチョン・ギヨン博士、中央大学病院のハン・ドッキョン教授がパネルディスカッションに参加し、デジタル治療について様々な意見を交わした。
青年事業班のイ・ヨンミ班長は「全年齢の中で20~30代の自殺企図率が最も高い。ソウル市の統計資料によると、若者たちの精神健康相談も2019年度に比べて2.5倍に増加した」とし、「ソウル市はこれを解決するため、先月から若者たちがデジタルを通じて医療体系に容易に関わることができる『デジタル心の健康サービス』を提供している」と話した。
チョン・ギヨン博士は「デジタル治療の安定性と実効性が立証されれば、おのずと公共分野に導入されることになるだろう」とし、自治体別に老年層の認知症、若者の精神疾患、乳幼児の発達障害など、各状況に合った用途で開発・適用されれば、デジタル治療がより多く活用されることになると予想した。
ハン・ドッキョン教授は「デジタル治療の開発のための韓国内のインフラは優れているが、韓国内の制度的状況から、海外でデジタル治療の研究を進めるべきか悩んでいる」とし、既に進めていた臨床研究が成功したにも関わらず、追加臨床や研究を進展させることができなかった韓国内の現実についてもどかしさを吐露した。
パク・ミョンチョル教授は「わが国のデジタル治療の産業化と発展のためには食品医薬品安全処や健康保険審査評価院がデジタル治療の認可に対するワンストップ過程を一度考えてみる必要がある」とし、「既存の規制制度を適用しないデジタル治療のために、別体系を作る必要があると思う」と話した。
また、デジタル治療のエコシステム活性化のためのビジネスモデル構築の観点から、さまざまなな関連する利害関係者の参加が切実だとした。
イ・ドンギュ教授は米国の医療機器事前承認(Pre-Certification)を通じたデジタル治療機器承認手続きの簡素化や、迅速な保険付与を目的としたドイツの予備登録制度などの例を紹介し、「こうした懇談会を通じて、デジタル治療について議論することで、デジタル治療の韓国への導入・活性化に一歩近づくことができるだろう」と話した。
最後に司会を務めたキム・チヨン教授は「絶えず研究、努力することでデジタル治療が高齢者福祉問題や慢性疾患の予防医療などに役立つことを願う。韓国がデジタル治療においては世界のどの国よりも先行することを切に期待する」と話した。
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