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投資環境はいつ良くなるのでしょうか?...「今年末、遅くとも2025年までに回復するだろう」

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投資環境はいつ良くなるのでしょうか?...「今年末、遅くとも2025年までに回復するだろう」

メディアレシピが運営するスタートアップ専門メディア「スタートアップレシピ」が公開した「スタートアップレシピ投資レポート2023」によると、韓国のスタートアップへの投資額は、2021年に12兆286億ウォン(約1兆3,532億6,200万円)、2022年に10兆8,271億5,000万ウォン(約1兆2,178億7,500万円)と10兆ウォン(1兆1,249億1,100万円)を維持していたが、2023年には前年比51%減の5兆8,110億9,000万ウォン(約6,536億8,100万円)となった。投資件数も前年比34%減の965件にとどまった。

分野別の投資額は、コンシューマーテックが1兆930億6,000万ウォン(約1,229億4,300万円)、フィンテックは1兆1,464億ウォン(約1,289億8,100万円)、ソフトウェアは1兆305億5,000万ウォン(約1,159億6,400万円)で、1兆ウォン(約1,125億円)台だった。ほぼすべての分野の投資が前年に比べて半分以上減少したが、コンシューマーテックとソフトウェアが2020年から2つの山をつくったほか、フィンテックは善戦し、前年に3位だったバイオ/ヘルスケアを上回った。

投資の枯渇に流動性があふれた当時に引き出された大規模な資金で人材を雇用した企業はリストラに乗り出し、投資なしでは生き残ることが困難だった多くの企業が、中核は内にあるという教訓を得た。この点で、下半期に黒字転換を明らかにした企業が大幅に増加したことは、投資の酷寒期がスタートアップエコシステムに及ぼしたプラスの役割であると言える。

2023年にユニコーンを公式化した企業は、FADU(ファド)とAPR(エイピーアール)の2社にとどまった。ただ、FADUの株価が業績不振で大幅に下落し、技術特例上場の障壁が高まるとの予測も出た。また、最近の企業価値の下落により、ユニコーンの多くが1兆ウォン(約1,125億円)以下に価値が下がったといえ、ユニコーンの価値の再評価が必要な状況だ。買収・合併では、上半期全体の取引は前年同期比37%減少し、第4四半期には第1四半期と比べて66%減少した。

投資環境が減速する中、活発な動きを見せているのは政策金融と金融圏だ。KB Investment(ケイビー・インベストメント)と韓国投資パートナーズなどは活発で、KDB産業銀行とIBK企業銀行はシリーズBの後期投資に多数参加し、成長するスタートアップに力を与えた。技術保証基金と信用保証基金は、初期の成長を牽引(けいいん)し、金融界では、韓国投資金融、ハナ金融グループなどが活発な動きを見せている。初期投資では、CNTTECH(シーエヌティーテック)が件数で圧倒的な数の投資を行い、Bluepoint Partners(ブルーポイントパートナーズ)やFuturePlay(フューチャープレイ)のほか、初期分野では新たに韓国投資アクセラレーターとD.CAMP(ディーキャンプ)も参加した。グローバル投資会社の中で、最も積極的だったのはAltos Ventures(アルトスベンチャーズ)だった。

今回のレポートでは、韓国内外の主要投資家15人を対象に、投資環境に関する調査も実施した。これによると、投資家の半数以上は2024年の投資環境が2023年よりも良くなると答え、60%は投資を増やすと回答した。ただ、投資市場の回復時期は46.7%が2024年下半期と予測し、2025年以降になるとの回答も40%を占めた。

メディアレシピのイ・ソグォン代表は、「2023年は、高金利などの韓国内外の複雑な経済リスクにより投資を止めて様子見する雰囲気があり、市場の不況により企業価値の調整が行われたが、多くのスタートアップにとっては教訓となった年でもあった」とし、「今回発刊された投資レポートはこれを反映しており、2024年のスタートアップ投資エコシステムに備える人々の役に立つことを期待している」と話した。



原文:https://platum.kr/archives/222468



/media/Platum
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