韓国・電動キックボード、障害物検知・自動減速…ITで「安全装備」
障害物検知・自動減速…共有キックボード、ITで「安全装備」
- xingxing、新型機に「AIソリューション」適用
- IoTエッジ搭載…道路標識認識
- Gcooter、AIoT・ADAS技術を支援
- 周辺環境を分析…事故リスク予測
共有電動キックボード業界が利用者の安全性を高め、データ確保を通じてリスク検知機能を高度化した製品の開発に乗り出した。
xingxing(シンシン)は今年末までにマイクロモビリティの利用者と歩行者の安全を確保する人工知能(AI)ソリューションを開発、新型機に適用する。このソリューションは開発と初期検証を終えた。温度、湿度、位置情報システム(GPS)など様々なセンサーやマイクロモビリティ専用カメラが付いたモノのインターネット(IoT)のエッジ(Edge)デバイスを電動キックボードに搭載する。
障害物や歩行者、道路標識などを認識することができる。また、走行危険検知システムを駆動させることができる。xingxingは高速走行や振動により発生する可能性のある映像エラーを補正、認識技術の精度を高めた。
Gcooter(ジークーター)は年末に「Gcooter K2」を発売する。GcooterはK2に最先端の設備を組み込んだ。AIoT技術を活用し、既存のGPSベースのIoTにカメラと先端運転支援システム(ADAS)装置を搭載する。AIoTは2つのカメラで映像を収集し、クラウドサーバー認識アルゴリズムを通じて障害物や路面環境など周辺環境を分析して事故リスクを自動的に予測する。
危険が感知されると自動的に減速し、事前警告を発する。道路のビッグデータも確保できる。収集した映像により、AIがオートバイ、車両、自転車、歩行者などの移動交通客体を学習することができ、繊細な客体認識と危険感知が可能だ。
KICKGOING(キックゴーイング)は歩行者検知時に自動的に減速する「キックボード走行安全技術」を開発した。
超音波センサーを介して走行中に歩行者との距離をリアルタイムで検知し、警告通知音とともに段階的に自動減速しながら歩行者との衝突を防ぐ。歩行者との距離間隔が10m以内となった場合に技術が発動し、距離感に応じて最大速度が8~10km/hに自動減速する。
これにより、利用者と歩行者との衝突事故を未然に防止することができる。KICKGOINGはプロトタイプを作ってソウル近郊の京畿道・富川(キョンギド・プチョン)一帯で年末まで新しい機器をテストし、収集したデータを基に今後、安全技術を高度化させていく予定だ。
SWING(スイング)は新型モデル「S11」を発売した。運用効率を向上させるために交換可能なバッテリパックを使用する。堅牢性のために12インチのハチの巣型のタイヤを使用し、走行予測性を向上させるために方向指示灯を導入した。
SWINGは電動キックボードから得た安全ノウハウを生かした電動自転車とスクーターを今月に発売する予定だ。
Beam Mobility(ビームモビリティ)はダッシュボードの安定性を向上させ、携帯電話のワイヤレス充電機能の搭載で利便性を高めた。IoT端末で位置確認やレンタル・返却などを可能にする第3世代技術を開発、精度を高めた。
韓国開発研究院のキム・ドンヨン博士は「制度が未整備なので、企業が自ら安全性の問題の解決に力を入れている」と話した。
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