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設立1年で15億円規模のプレA投資を誘致した「emocog」

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設立1年で15億円規模のプレA投資を誘致した「emocog(イモコグ)」

軽度の認知障害のデジタル治療薬を開発しているemocogは、プレシリーズAラウンド投資を150億ウォン(約15億円)で投資誘致をした。創業およびシード投資誘致からまだ1年だ。

このラウンドでは、既存の投資家であるKakao Ventures(カカオベンチャーズ)とSTONEBRIDGE CAPITAL(ストーンブリッジベンチャーズ)がその後の投資を継続し、GREEN CROSS Holdings(グリーンクロス・ホールディングス)とSV Investment(SVインベストメント)が新規投資家として加わった。

emocogは、認知症の発症前段階で認知機能が低下する「軽度認知障害」患者の認知機能(DTx)改善のためのデジタル治療装置「Cogthera (Digital Therapeutics (DTx))」を開発している。記憶戦略に関する脳域を活性化して認知能力を向上させ、長期記憶増進に役立つモバイルアプリだ。

最近、emocogのデジタル治療薬「cogthera」が食品医薬品安全省から医療機器に該当するかについての確認を得た。また、食品医薬品局は「医療機器品目と品目別等級に関する規程」により、cogtheraを「認知療法ソフトウェア(E06060.02,2等級)」に分類した。つまりcogtheraは工業製品や「ウェルネス製品」ではなく、医療機器として認識されるということだ。

emocogの「cogthera」は、臨床の「医療機器製造および品質管理基準(GMP)」の適合性も認定されている。医療機器は人々の生活に直結する特別な品目であるため、安全性、有効性、安定性を満たす品質管理の対象となる。GMP適合性の判定は、医療機器メーカーであるemocogが、臨床医療機器を製造するための十分な手順とシステムを備えていることを意味する。

この投資を踏まえ、emocogは韓国、米国、欧州で国内外の臨床診療に参入する予定だ。現在、食品医薬品局は臨床試験計画の承認プロセスを経ており、関連サービスの提供に関するパートナーシップが活発に議論されている。

emocogのノ·ユホン代表は「調達資金で国内外のパイプライン臨床を深化する計画」とし「cogtheraの食品医薬品安全処臨床試験計画の承認を受け、商業化のための手続きを踏んでいく」と明らかにした。

シードに続いて後続投資に踏み切ったSTONEBRIDGのパートナーであるチェ·ドンヨル氏は「数年前からDTx分野を見守ってきたにもかかわらず、差別化された技術力と高い市場性を持ったスタートアップを見つけることができなかった」とし、「emocogは科学的根拠と独自開発アルゴリズムを基盤に技術性の高い製品を製作しているため、大きな悩みなく投資した」と述べた。

Kakao Venturesのキム·チウォン常務は「製品製作はもちろん、臨床試験過程も順調に進んでいるという点でemocogを高く評価している」とし「シード投資誘致がまもなくプレA投資まで無事完了できて嬉しいし、海外進出及びB2Cモデルも大いに期待している」と述べた。

emocogは、すでに海外市場から注目を集めている。世界デジタル治療剤連盟(DTA)のメンバーであり、DTA加盟企業のうち認知症、軽度認知障害を対象としたデジタル治療薬企業はemocogだけである。

一方、emocogはソウル大学医学部教授でボラメ病院精神健康医学科専門医のイ·ジュンヨン代表と中央大学(韓国)医学部解剖学教授出身のノ·ユホン代表、チャ医科大学のユン·ジョンヘ教授が2021年に共同設立した。設立直後には、NAVER D2SFとKakao Venturesから17億ウォン(約1.7億円)のシード投資を集めた。


原文:설립 1년 만에 150억 규모 프리 A 투자유치한 ‘이모코그’ – 스타트업 스토리 플랫폼 '플래텀(Platum)' 

/media/Platum
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Platum

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