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B2Bを超えてB2Eに拡張する福利厚生サービス

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B2Bを超えてB2Eに拡張する福利厚生サービス

社内福利厚生の重要性が強調され、B2E(企業と職員間の電子商取引)市場が再び注目されている。B2Eは「Business to Employee」を意味するビジネス用語で、既存の消費者(B2C)や企業(B2B)ではなく従業員に焦点を当てたアプローチだ。

従業員の福利厚生のために利用する専用サイトであるB2Eは、最近企業文化の活性化と効率的な福利厚生費執行が可能であるという点で、多くの企業から注目を集めている。

サービス品目も多様だ。社内の福利厚生必須アイテムであるコーヒーECサイトをはじめ、会社員のランチをまかなう食券、サラダなど高物価時代に低価格の特典と利用の利便性を前に、従業員の心をひきつけている。

オフィスコーヒーのサブスクリプションとコーヒーマシンのレンタルサービスONEDODAILY(ウォンドゥデイリー)を通じて、社内カフェテリア文化をリードしている「SPRING ONWARD(スプリングオンワード)」は、今年7月会員制専用サイトONEDOLAND(ウォンドゥランド)をオープンし、B2Eサービスを開始した。

ONEDOLANDは「美味しい豆が集まる世界」というキーメッセージと、有名ロースタリーを一か所に集めた遊園地がコンセプトで製作された会員制専用サイトだ。ONEDODAILYを利用する会員だけでなく、会社に所属する役職員なら、事業者登録証と名刺だけで手軽に加入できる。

ONEDOLAND会員は、COFFEE LIBRE(コーヒーリブレ)、TAILOR COFFEE(テイラーコーヒー)、FRITZ(フリッツ)、BOSSANOVA COFFEE(ボサノバコーヒー)、INC COFFEE(インクコーヒー)など、韓国を代表するロースタリーメーカー20社余りの100種以上のコーヒーを、企業会員メンバーとして購入できる特典を受けることができる。

ここに毎週新しいコーヒーを味わうことができるコーヒー豆キュレーションやコーヒーレシピを紹介するシークレットレシピなど、様々なコンテンツや見どころを提供し、MZ世代会員加入率を増やしている。

コーヒーの他にも、TAVALON TEA(タバロンティー)、サンドイッチなどのギフト用製品のおすすめカテゴリを備え、オフィスコーヒーを越え、コーヒー文化全体を網羅する様々なメニューを楽しむことができる。

SPRING ONWARDは、コーヒーサブスクリプションサービスブランドのONEDODAILYとB2E専用ONEDOLANDのシナジーにより、企業満足度を高め、さらに企業に所属する従業員1人1人のコーヒー好みを攻略、細分化された顧客ターゲティングを強化するという計画だ。

最近は福利厚生に対する肯定的な認識拡大のため、コーヒー福利厚生人気店認証キャンペーンを実施した。キャンペーンに参加する企業50ヶ所には「模範オフィス」というフレーズとともにセンスのある認証マークを提供し、選ばれた企業の役職員には、ONEDOLANDで使用できる5,000ウォン(約500円)クーポンを無料贈呈する。

人事総務福利厚生オールインワンソリューションを提供するVendys(ベンディス)は、企業から従業員に福利厚生の名目で食事代を支給管理できる「食券隊長」をはじめ、福利厚生ポイントをNAVER PAY(ネイバーペイ)ポイントに切り替えて使用できるようにした開放型福利厚生サイト「福利厚生隊長」などを運営するB2E事業者だ。

代表事業である食券隊長は、2014年にリリースされた韓国初のモバイル食券で、企業はアプリを通じて食事代ポイントを支給し、従業員はこのポイントを訪問・配達・配送提携店で使用できる。

ユーザーは一般の飲食店だけでなく、GS25、CU、セブンイレブン、Eマート24をはじめとする様々なコンビニエンスストアで、バーコードスキャンなど手軽に決済することができ、送料なしでオフィスへの配送注文も可能だ。

食券隊長は最近、BLUE OCEAN(ブルーオーシャン)であるB2E領域の配達・配送市場を先取りするために「VROONG(ブルーン)」運営会社であるMESH KOREA(メッシュコリア)と協業を行った。

クイックコマースサービス(注文した商品を1時間以内に消費者に届けるサービス)市場を先取りするためのもので、食券隊長配達・配送食事サービスの物流をVROONGで引き受ける。

今回の協業により、食券隊長を利用する役職員は、送料、加入費、待ち時間なしに、午前9時30分までに注文すれば、会社ごとの定められた拠点でランチ時間直前に届くサービスを利用することができる。

Vendysは、食券隊長で積み上げたノウハウを基に、NAVERと協業した福利厚生隊長をはじめ、オフィス圏域で送料と待ち時間なく配達サービスを提供できる配達隊長、手軽にプレゼントを送れる団体贈物隊長、クイックサービスが必要なときはいつでも活用可能なクイック隊長など、企業の福利厚生に関するサービス範囲を持続的に広げている。

フードテックスタートアップ「FreshCode(フレッシュコード)」は、B2Eのための「オフィスサブスクリプションサービス」と、B2Bのための「サラダ納品サブスクリプション」を公開し、事業領域を拡大している。

まず、今年5月に披露した企業顧客向け「オフィスサブスクリプション」サービスは、役職員のための専用サービスで、健康的な職場生活を奨励する「健康経営」トレンドが広がり、健康関連福利厚生の一環として、昼食を支援する企業の需要を反映した。

サービス構成は大きく「朝食、おやつ定額」と「昼食定額」プランに分けられる。各プランは代表製品であるサラダとサラダラップ、サンドイッチ、弁当だけでなく、飲み物やおやつで構成される。

サブスクリプションを希望する企業は、FreshCodeの専門MDが構成した食事を、希望のスケジュールに合わせて受け取ることができる。プラン価格は、一般的に企業が提供する食事代基準と類似した1人6,000ウォン(約600円)~8,000ウォン(約800円)台だ。最低15人から注文が可能で、希望の配送頻度に応じて週1~5回の選択が可能だ。

カフェやフィットネス店主向けB2Bサービスである「サラダ納品サブスクリプション」サービスも人気だ。

FreshCodeの共有拠点配送先「フコスポット(FreshCode無料配送スポット)」のパートナーシップを対象とするサービスで、別途のロイヤリティ費用、メニュー開発費用、食材、包装容器の購入費一切なく、手軽にサラダ販売を開始することができる。

納品規模によって「ライトプラン」、「ベーシックプラン」、「スペシャルプラン」などに分かれ、ここにヴィーガンクッキー、グラノーラ、ナッツドリンクなど、PB間食類を追加する方式で変更注文が可能だ。プランを利用すれば、当日生産された製品を、毎日午後12時前にカフェ店舗に配送することができる。


原文:https://platum.kr/archives/193941

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