HYBE、2022年3Q売上前年同期比31％増加の4,455億ウォン

HYBE、2022年3Q売上前年同期比31％増加の4,455億ウォン

HYBE（ハイブ）の売上が2022年第3四半期前年同期より31%増加した4455億ウォン（約465.2億円）を記録した。

第3四半期の売上高の中でアルバム、公演、広告などで構成された直接参加型売上高は2,062億ウォン（約215.3億円）だった。

直接参加型売上の中ではアルバム売上が1,292億ウォン（約134.9億円）で最も割合が高く、公演部門の売上高は472億ウォン（約49.3億円）を記録した。

第3四半期にアルバムを発売したHYBEレーベルアーティストとしては、SEVENTEEN（セブンティーン）とENHYPEN（エンハイフン）、NewJeans （ニュージーンズ）、J-HOPE（ジェイホープ）などがおり、公演売上はSEVENTEENとTOMORROW X TOGETHER（トゥモローバイトゥゲザー）のワールドツアー関連の売上が反映された。

MDおよびライセンス、コンテンツ、ファンクラブなどを含む間接参加型売上高は2,393億ウォン（約249.9億円）を記録した。間接参加型売上には、HYBEレーベルアーティストたちのワールドツアーによるMD販売増加分とコンテンツ、ゲームなどの成果が均等に反映された。

間接参加型の中では、MDおよびライセンス部門の売上高が1,147億ウォン（約119.8億円）で最も高かった。

「By BTS」とSEVENTEEN・TOMORROW X TOGETHERのツアー関連製品がMDおよびライセンス部門の大きな軸となった。着実な上昇傾向を示す、コンテンツの売上高はこれに次ぐ1,072億ウォン（約111.9億円）と集計された。

コンテンツ部門にはBTSのDVDやDisney+（ディズニープラス）コンテンツなどが大きく貢献した。6月末にリリースしたゲーム「BTS Island: In the SEOM（インザソム）」の売上もコンテンツ部門に反映された。

第3四半期の営業利益は前年同期より8％減少した606億ウォン（約63.3億円）を記録した。新人デビューのためのオーディション番組制作費用とオフライン公演の原価が反映されたことが理由だ。

新規アーティストのデビュー関連費用は、アーティストが成長するにつれて収益に還元される可能性の高い部分である。オフライン公演の場合、今年行われた公演を通じて確認した需要に基づいてさらに規模を拡大し、さらに良い収益性を確保できるものとHYBEは期待している。

プラットフォーム部門を統括するWeverse（ウィーバース）は、新しくなったWeverse（ウィーバース）発足とWeverse Live（ウィーバースライブ）のリリースにより、様々な指標で成長傾向を示した。第3四半期平均MAU（月間アクティブ利用者数）が前四半期比約16％増加した700万人と集計されたのが代表的だ。

第3四半期のWeverse MAUは、月別でも持続的な上昇傾向を示しており、新規加入者数も継続的に増加した。WeverseのMAUは大型イベントのライブストリーミングが予定されていることから、第4四半期にも右上がり曲線を描くと予想される。

HYBEはこの日、実績とともに中長期成長戦略を盛り込んだロードマップも紹介した。マルチラベル戦略に基づく成功方程式の適用範囲をグローバル市場に拡大し、技術に基づくファン体験やエンターテイメント事業の境界のない拡張を模索し、投資とコラボレーションの可能性も開いておくということが核心である。

すでに独立した権限を与えられ、創作者のための最適な条件を作り上げたHYBEのマルチラベル体制は、韓国内での成功経験を日本とアメリカ市場に移植することに力を傾ける方針だ。その一環として、今年第4四半期の中に日本で＆TEAM（エンティーム）がデビューし、来年にはアメリカでオーディションを通じてデビューするグローバルガールズグループプロジェクトの輪郭が明らかになる。

技術分野では、Weverseに代表されるプラットフォーム部門とゲームを筆頭とした新事業部門での成長戦略をそれぞれ紹介した。Weverseは、サブスクリプション型サービスを含むサービスの高度化とアーティストの拡大に乗り出す計画だ。

ゲーム事業は自社製の「BTS Island: In the SEOM（インザソム）」の成功事例を基に、パブリッシング分野でもより大きな影響力を発揮できるIPを確保することに注力する方針だ。パブリッシングは収益創出はもちろん、これを通じて確保した技術をエンターテインメント事業の領域拡張に組み込むという案も念頭に置いている。

ゲームは音楽を含む多様なエンターテイメント要素が融合されたコンテンツであるだけに、メタバースのような仮想世界でも核心軸として位置づけるだろうという判断によるものだ。

ここに最近持分をさらに確保したSupertone（スーパートーン）は、HYBEのコンテンツ制作能力とAI音声および歌唱合成技術を組み合わせ、新しい形態のコンテンツとサービスを開発していくことになる。

マルチラベル戦略をさらに拡大する中で、韓国内はもちろん海外企業に対する買収・合併(M&A)や合弁会社(JV)設立、持分投資、パートナーシップ締結などの機会も発掘することにした。検討対象にはレーベルやマネジメント会社など音楽IPに関連する様々な企業が網羅されている。新事業に関連する技術企業もその対象となり得る。

遠くない時点に、株主価値向上のための株主還元策が施行される可能性も示唆した。パク・ジウォンCEOは「自己株式買取と配当を含む中長期株主還元策を検討中」とし「2023年初めには株主還元策に関する、より具体的な計画をお知らせする予定」と明らかにした。

写真：パク・ジウォン HYBE CEO

原文：https://platum.kr/archives/195845