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来年、韓国の国家R&D予算を戦略技術中心に大幅増額...迅速・柔軟な投資システムを構築

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来年、韓国の国家R&D予算を戦略技術中心に大幅増額...迅速・柔軟な投資システムを構築

来年度の韓国の国家研究開発(R&D)予算が人工知能(AI)、量子など国家戦略技術を中心に大幅に増額される見通しだ。革新先導型R&Dへの体質改善を目標に、迅速・柔軟な投資システムの改編も行われる。

科学技術情報通信部(省)は、第58回国家科学技術諮問会議運営委員会で「2025年国家研究開発(R&D)投資の方向と基準」を審議・議決したと14日、明らかにした。

来年度の政府R&D投資の中核キーワードは「初・最高に挑戦する投資」で、R&D全般に挑戦意欲を強化することに主眼を置いた。

これにより、失敗リスクの負担と同時に技術革新をリードできる先導・挑戦的R&Dに対する支援を拡大し、革新挑戦型R&Dなどを発掘して評価等級の廃止、予備妥当性調査の簡素化、施設・設備の迅速導入などの特例を付与する。

冒険資本として政府のR&D投資のため、民間で投資が難しい分野については、政府の投資で市場のフォローアップ投資を引き出すなど、市場の失敗を補完し、ダイナミクスを高めることができる官・民協力投資システムも強化する。

技術先導国との戦略的協力関係を構築するため、先導国と対等な立場で協力・競争できる先導技術への投資も重点的に推進する。これとともに、12大国家戦略技術、17大炭素中立技術など主要技術分野は、グローバル協力戦略に基づく全面的な協力を支援する。

学生研究員、若手研究者などの安定的な研究環境造成のための支援体制も強化する。優秀な研究者に対しては、グローバル競争ができるように支援をさらに強化し、最高水準の研究環境構築に投資して世界上位の研究中心大学の成長支援を強化する予定だ。

主要技術分野の予算を大幅に拡大する案も推進する。AI分野の次世代AI半導体、国産半導体基盤のKクラウドなど、未来のAIサービスに不可欠な基盤技術は、国が先制的に確保できるよう投資する。

また、情報通信技術(ICT)・製造競争力を基にデジタルバイオとバイオファウンドリに集中投資し、量子技術分野は米国、EUなどの先導機関と共同研究を強化して先導技術をスピード感を持って追撃する一方、量子素材・部品・設備及びファブ構築などの基盤投資も来年以降、継続する。

併せて、半導体、二次電池などの先端産業分野は、超格差を確保するための次世代技術をはじめ、未来のエコシステムを先取りするためのサプライチェーン急所技術まで支援範囲を拡大する。

宇宙、サイバースペースなど新領土開拓のための技術の自立化及び標準先取り、エネルギー・食糧・資源など新興の脅威に立ち向かう技術への投資も強化する。

また、科学技術情報通信部(省)は15日の第7回国家科学技術諮問会議の審議会でこのような内容の来年度の投資方向を報告し、企画財政部(省)及び関係省庁に通知した。



原文:https://www.etnews.com/20240314000325



/media/電子新聞
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