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韓国・中小ベンチャー企業部がR&D大手術…タフテック100億ウォン+α投入

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韓国・中小ベンチャー企業部がR&D大手術…タフテック100億ウォン+α投入

  • 中小ベンチャー企業部革新ネットワークフォーラム
  • バイオ・炭素中立・宇宙・衛星
  • 先導企業を最大10社選抜
  • グローバル研究機関と共同研究
  • 分かち合い支援事業から脱却
  • 国家戦略事業に集中投資

バイオ、炭素中立、宇宙・衛星など、達成が難しい課題に挑戦する「Tough Tech(タフテック)」企業に投資と研究開発(R&D)資金を集中投入する。来年から国家戦略分野別に5~10のプロジェクトを選定し、官・民が100億ウォン(約11億円)+αを支援し、海外の先導研究機関とグローバル共同研究を遂行する。これまで分かち合い式事業と指摘を受けた中小企業のR&D支援方式も大々的に整備することにした。

中小ベンチャー企業部(省、中企部)は24日から2日間にわたって南部の済州(チェジュ)で開かれた「第3回中小企業革新ネットワークフォーラム」で、こうしたな内容の「中小ベンチャー企業部R&D構造改編案」を発表した。政府が国家R&D予算を33年ぶりに削減し、「R&Dカルテル」を取り払って国家戦略事業に集中投資するという方針を発表したことに伴う措置だ。

中企部のオ・ギウン次官は「ディープテックよりもさらに深く、今後2~3年後に備えられる企業を発掘しなければならないという観点からR&D構造改編案を検討した結果」とし、「中小企業R&Dを事業化領域から本当に達成が難しい技術分野、タフテックまで深いところから引き上げることが目標」と強調した。

既存のR&D投資は、中小企業の革新力に応じて「ツートラック」に分けて支援する。先導企業は炭素中立や宇宙・衛星戦略技術テーマ別に大規模なイノベーションプロジェクトを推進し、独自のR&D力が不足している企業には業種別共通需要R&Dを支援する方式だ。

特に、先導企業対象の大規模支援事業は来年、最大10社まで選抜する。政府の国家戦略事業の集中投資方針による再編だ。課題、難易度に応じて政府のリスク負担を高め、民間の保守的投資を防止する。

海外の研究機関とR&D協力も強化し、グローバル進出の可能性を高める。バイオスタートアップVUNO(ビューノ)がMGH(ハーバード医大総合病院)と共に人工知能(AI)医療判読臨床研究を行った方式をベンチマークする。産学研の委託研究と共同研究プロジェクトのためのグローバルR&Dファンドも助成する計画だ。

一般企業を対象としたR&Dは、企業群別に共通の需要を満たすことができるR&Dを発掘して支援する計画だ。R&D支援が個別企業の補助金のように使われる副作用を防ぐためだ。このため、R&Dを通じて実質能力がどれほど上昇したのか、技術等級の変化の可否も見極める計画だ。

中小企業のR&D事業の数も大幅に減る。昨年基準の中小企業のR&D事業は48社にのぼる。小規模事業は統廃合して基軸事業を中心に整備し、2026年までに10社前後に事業を減らすことが目標だ。戦略技術や産学研のR&Dなど、予備対象事業は拡充する。

R&D構造改編の詳細計画は、最終予算編成の可否を反映し、10月に確定させる予定だ。中小企業革新政策の対象を大きく「企業成長」と「能力確保」に区分し、それぞれ革新先導企業はグローバル先導企業に成長させ、革新力が脆弱(ぜいじゃく)な企業は革新基盤を構築する方向で、政府事業の戦略方向が大きい枠組みで再構成する見通しだ。

中企部の関係者は「研究を通じて中小企業のR&Dポートフォリオを最終的にどのように持っていくべきか、正しい方向性を探っている」とし、「プロジェクト試験事業も10月中に選定し、来年、中小企業の構造改編案の方向性を見極めたいと考えている」と話した。



<画像=25日、済州ラマダプラザホテルで開かれた「第3回中小企業革新ネットワークフォーラム」で参加者がグローバルディープテックの育成のためのスケールアップ戦略について議論している>

原文:https://www.etnews.com/20230825000245


/media/電子新聞
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