韓国スタートアップの「いま」を切り取るKORITのインタビュー。

2026年4月から9月にかけて、Kビューティーの海外展開からEC、アグリツーリズム、AI通訳・翻訳まで、幅広い分野の企業へのインタビューを実施してきました。今回は、その中から特に印象的だったインタビューをピックアップし、共通のキーワードやこれからの注目ポイントをご紹介します!

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💄 ビューティー — Kビューティーの「海外展開」新戦略

Leferi

韓国最大級のビューティーインフルエンサーマネジメントグループ。1,000名以上のクリエイターを抱え、クリエイターキュレーションを核とした新業態「SELECT STORE」を展開しています。

2026年4月2日〜13日には、海外初開催となる「1% SELECT STORE TOKYO」を表参道のヨドバシJ6ビルで開催。日本のビューティークリエイター700名以上が参加し、Amazonのメインページで実施された特別プログラムと連動した「会場で見て、その場でオンライン購入」というO2O導線を実際に構築しました。こうした実績を足がかりに、K-ビューティーブランドのグローバル進出インフラとして育てていく考えです。

UBG

サステナブルなペーパーブース制作から出発し、展示会業界のデジタル化(DX)を推進する企業。

人気サバイバル番組『JUST MAKEUP』のIPを活用した日本最大規模のビューティー展示会「UNIVERSE BEAUTY TOKYO」と、ホテルインフラを活用した新流通チャネル「STAY SHOP」を準備中(インタビュー時点)。デジタル化とサステナブルな空間構築という2本柱を生かし、アナログな慣行が残る展示・博覧会業界に新たな業界標準を打ち立てていきます。

🏥 ヘルスケア — 信頼で選ばれる医療ツーリズム

Kiip Corporation(iipuda)

UX・ヘルスケア・技術の専門家3名が創業した医療ツーリズムプラットフォーム「iipuda」を運営。AIによる病院マッチングと、良質な病院のみを厳選する「ミシュランガイド式」キュレーションを強みとしています。

すでに北米からの利用者を獲得しており、日本国内ではSNSコンテンツやアプリストア最適化(ASO)を通じた認知度向上に取り組み中。この基盤を生かし、2027年からは提携クリニックの拡大など台湾・日本市場での展開を本格化させ、言語・文化・情報の障壁なく誰もが韓国医療を気軽に体験できる環境づくりを進めていく方針です。

🛒 EC — 日本のEC事業者を支えるパートナーシップ

Cafe24 Japan

1999年韓国設立、200万以上のブランドを支えるグローバルECプラットフォーム。日本では商品登録からマーケティングまでを支援する「Cafe24 PRO」を展開しています。

実際に、プレミアムハンドメイド・ドールブランド「Teddy Tales」がCafe24 PROを導入し、韓国の男性アイドルグループ「SEVENTEEN」とのコラボレーションを機に、開店からわずか1か月で数千万円規模の売上を達成しました。こうした運営支援の実績を生かし、日本ブランドの立ち上げから運営、その先のグローバル展開までを支える「伴走型パートナー」としての地位を築いていきます。

🌍 トラベルテック — ローカル地域の魅力を再発見する旅

BABAGROUND

韓国・日本の農漁村資源を活用したアグリツーリズムの専門企業。「2026観光プラステックブリッジプログラム」に選定され、有名観光地ではなくローカル地域に眠る宿泊・体験コンテンツを発掘しています。

訪日韓国人1年950万人超という市場を背景に、沖縄・茨城・新潟・徳島などのローカル地域に注目。中でも沖縄は、韓国人旅行者が年間50万人を超えながらもローカル地域がほとんど発掘されていないことに着目し、現地DMO(観光地域づくり法人)との協力体制の構築を進めています。こうした地域との関係を各地に広げながら、10年後には韓国・日本はもちろん欧米市場にも事業を拡大し、アグリツーリズム業界のリーディングカンパニーへと成長していく展望を描いています。

🤖 AI — AI時代に求められる「専門性」

XL8

米国シリコンバレーに本社を構えるAI通訳・翻訳の専門企業。映像コンテンツ特化型ローカライズ「MediaCAT」と、遅延時間を約70%削減したリアルタイム通訳「EventCAT」の2ソリューションを提供しています。

すでに東京の国際展示会「SusHi Tech Tokyo」や大規模カンファレンス、日韓両国の大学・インターナショナルスクールといった教育機関で導入が進んでいるほか、医療観光で韓国を訪れる外国人患者向けのコミュニケーションツールとしても、韓国の医師が集まるプラットフォームから問い合わせが増えています。こうした現場での実績を土台に、近く日本市場への本格進出を予定しており、異なる言語同士が出会う場所で人々を繋ぐインターフェースとなることを見据えています。

まとめ

ビューティー、ヘルスケア、EC、トラベルテック、AI。2026年4月〜9月に出会った5社のスタートアップは、それぞれ異なる領域にいながら、共通して「日本市場への本格進出」という同じ方向を見据えていました。

表参道でK-ビューティーの旗艦イベントを開いたLeferi、人気IPを武器に展示会業界に挑むUBG、EC運営の伴走型パートナーとして日本企業を支えるCafe24 Japan、沖縄をはじめ日本各地のローカル資源に着目するBABAGROUND、そして映像・通訳の言語の壁をAIで越えようとするXL8。それぞれのアプローチは異なりながらも、日韓双方向の価値創出を目指す姿勢が色濃く表れています。

「一方通行の進出」から「双方向の交流」へ。今期のインタビューを通じて、そんな確かな潮流を感じることができました。

KORITはこれからも、そんな「韓国企業の変化の最前線」を見つめ、読者の皆様にお届けし続けていきます。今後のKORITインタビューにもご期待ください!