ワンクリックで最適なAIモデルを自動学習 KaierがAIソリューション「KAI.S」リリース

KAI.S、ワンクリックで最適な人工知能モデルを15時間以内に学習、検証、提供
クリック後、退勤して翌朝出勤時にはAIモデル学習が完了していることが目標

ディープテックAIスタートアップKaier（カイアー、イ・ギョヒョク代表）は、9月22日に開催した「第7回Gバレースタートアップコンペティション」デモデーで銅賞を受賞し、専門家でなくてもワンクリックで最適な人工知能(AI)モデルを自動学習するKAI.S（カイエス）をリリースすると今月6日、発表した。

AI技術をより簡単に、安定的に適用、支援するMLOps技術が注目されている。MLOpsはマシーンラーニング(Machine Learning)と運用(Operations)を組み合わせた用語で、マシンラーニングモデルを持続的、安定的に学習させて提供できるよう、マシンラーニングモデルの開発と運用過程を統合して維持、管理、モデリングする技術だ。

現在、MLOpsはAI技術の知識を一定水準以上保有している開発者だけが使用できるフレームワークで、AIの非専門家または応用分野の専門家は現在のMLOpsプラットフォームを使用するのは難しい。

Kaierはこのような環境を根本的に変えるため、KAI.Sソリューションをリリースした。KAI.Sはワンクリックで最適なAIモデルを15時間以内に学習、検証、提供までできる。KAI.Sのソリューションを活用することで、AIに関する技術的な知識がない非専門家でも簡単にソリューションが利用可能なため、誰でも自分の応用分野にAI技術を導入できる。

Kaierは、今回のKAI.Sソリューションを通じて、スマートファクトリー及びインフラプロセスの運用分野に適用して、計6回のベンチマークテストを実施した。これを通じ、製造上の欠陥の検出、工程不良の原因分析、工程の最適化、プロセスの自動化など、工場やインフラの運営で発生する問題をワンクリックで解決できることを証明した。Kaierのイ・ギョヒョク代表は、「AIの専門家であっても、AIモデル一つ学習するためには、モデルの構造設計、学習、検証、テストといった何回もの試行錯誤を経なければならず、短くて数週間、長くて数か月を要する」と話した。その上で、「Kaierのソリューションはこのような過程全体の最適化を自動で行い、最適なAIモデルを15時間以内に生成することが可能だ。退勤してクリックすれば翌日の朝出勤した時には最適なAIモデル学習が完了しているようにするのが目標だ」と話した。

KaierはFuturePlay（フューチャープレイ）からシードの投資を受け、2021年にTIPS（ティップス）事業に選ばれた。また、設立当初から継続して延世（ヨンセ）大学と共同でディープラーニング技術の研究開発を推進するなど、さまざまな事業分野への拡大を図っている。

<画像=Kaierが公開したKAI.Sのソリューション画像（Kaier提供）>

原文：https://mirakle.mk.co.kr/view.php?sc=51800015&year=2023&no=757412