韓国・文化体育観光省、K-コンテンツグローバル先導戦略「第6次放送映像振興計画」発表
韓国・文化体育観光省、K-コンテンツグローバル先導戦略「第6次放送映像振興計画」発表
- 海外コンテンツ拠点拡大、税制・金融支援大幅強化
- 2,166億ウォンの知的財産ファンド設立、技術開発・制作環境を高度化
- 韓国コンテンツ振興院ビジネスセンター15カ所確保…韓流データ分析・提供
韓国の文化体育観光部(省)がK-コンテンツのグローバル進出のため、海外拠点を15カ所に拡充し、知的財産(IP)ファンドの設立など金融・税制支援を強化する。
オンライン動画サービス(OTT)特性大学院や新技術融合アカデミーでの専門人材の養成を拡大するほか、OTT等級分類制の導入といった制度改善や新技術融合でコンテンツ制作の活性化を図るなど、支援事業を本格化させる。
文化体育観光部のチョン・ビョングク第1次官は27日、北西部パジュ市のCJ ENMスタジオセンターで政府の国政課題「K-コンテンツの魅力を世界に広める」を実践するための「第6次放送映像産業振興中長期計画」(2023~2027年)」を発表した。
計画には、韓国ドラマ「イカゲーム」「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」に続く放送映像コンテンツを育てるなど、K-コンテンツの競争力を強化してグローバルメディア・コンテンツ市場をリードすることなどが盛り込まれている。
文化体育観光部は関係省庁と△放送映像産業の持続成長のためのイノベーション強化 △グローバルコンテンツの集中育成のための創・制作基盤の強化 △世界市場をリードするためのグローバル産業化 △皆が享受し、共に成長できる産業基盤づくりなど、4つの戦略を中心に放送映像産業を集中支援する計画だ。
<文化体育観光部のチョン・ビョングク第1次官(前列左から8人目)と、OTT・放送映像コンテンツ制作会社の代表らK-コンテンツ業界の関係者が記念撮影をしている>
△創意力ベースのOTTと制作会社が共に成長△韓国文化で世界をひきつけるアイデアの発掘△魅力的なIP誕生とコンテンツ企業のスケールアップのため、2,166億ウォン(約228億9,100万円)規模のファンド設立△韓国が持つ次世代先端技術の力量とコンテンツの結合△韓流拡散とコンテンツの輸出拡大などグローバル市場への進出△公正な制作環境づくりなど、「CHANGE(チャレンジ)戦略」を本格稼動させる。
文化体育観光部はK-コンテンツの未来の競争力確保のため、OTTコンテンツの企画・制作・マーケティング分野を合わせた融合型人材と文化理解度が高く、技術活用が可能な文化技術人材など専門要員の養成に集中する。拡張現実(XR)・メタバース・人工知能(AI)など、新技術を基盤とするコンテンツの制作とバーチャルプロダクションの活性化を支援し、放送映像カスタマイズ型文化技術の研究開発(R&D)も拡大する。
OTTに特化したコンテンツの制作支援を拡大し、制作会社のIP確保を支援する。海外市場の韓流データを分析・提供し、グローバル進出を支援するほか、国際放送映像市場(BCWW)など、韓国でのコンテンツマーケットイベントを世界最大規模のマーケットイベントに拡大する。海外拠点の韓国コンテンツ振興院ビジネスセンターは、既存の9カ国10カ所からスペイン、メキシコなどを追加し、13カ国15カ所に拡大する。
チョン・ビョングク次官は「年間輸出規模が136億ドル(約1兆8,222億6,400万円)と、家電(119億ドル、約1兆5,946億8,900万円)・ディスプレイ(73億ドル、約9,782億5,400万円)を上回るコンテンツが韓国の未来産業のゲームチェンジャーになるよう、文化体育観光部は放送映像産業の振興政策を積極的に推進していく」と話した。
<文化体育観光部のチョン・ビョングク第1次官ら政府・コンテンツ企業の関係者がCJ ENMバーチャルプロダクションスタジオを見学している>
この日発表の現場を訪れたOTT・放送映像コンテンツ制作会社の代表らは、国境を越えてグローバル企業と競争していかなければならない状況を政府が考慮し、各企業の要望に沿った支援と政策拡大が必要だと提言した。
TVING(ティービング)のヤン・ジウル代表は「グローバルスタンダード水準のコンテンツ税額控除拡大」、Wavve(ウェーブ)のイ・テヒョン代表は「OTTなどプラットフォームの海外進出支援強化」、VIVE STUDIOS(ヴィブスタジオズ)のキム・セギュ代表は「文化技術の支援拡大」、RaemongRaein(レモンレイン)のキム・ドンネ代表は「コンテンツ専門人材養成とIP保護強化」をそれぞれ注文した。
文化体育観光部は当初、11月1日に尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領も出席して関係省庁合同による「第6次放送映像産業振興中・長期計画」を発表する予定だったが、10月29日にソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で起きた雑踏事故の国家哀悼期間に指定されたため延期になっていた。
第6次放送映像産業振興中・長期計画(2023~2027年)
トップキャプチャー:<文化体育観光部のチョン・ビョングク第1次官(左から3人目)が27日、パジュ市のCJ ENMスタジオセンターで「第6次放送映像産業振興中・長期計画」を発表し、コンテンツ企業代表からの質問に答えている>
今年で創刊40周年を迎えた電子新聞は、電子情報分野におけるサクセスストーリーのスクープを追ってきた知識経営の専門紙です。 韓国を代表するIT専門誌である電子新聞は、産業·経済を融合したメディアとして成長していきます。
関連記事
-
AROUNDBODY、「トイレに流せる生理用ナプキン」JIHE FLUSH PADをリリース
#UNICORN FACTORY #フェムテック #スタートアップ #グローバル進出 -
K-フィンテックが日本に本格進出…SEOUL FINTECH LABが「架け橋」役に
#UNICORN FACTORY #アクセラレータ #スタートアップ #韓国 #イベント #フィンテック #金融 -
InocrasとSPI、日本のゲノム医療発展へAIベースの全ゲノム解析で協力開始
#電子新聞 #AI #バイオ #スタートアップ -
IBK創工, 2024年日本アクセラレーティングプログラム成功裏に幕
#電子新聞 #韓国 #金融 #イベント #グローバル進出 -
「ディープフェイク映像」読み取り「3日→30秒」に短縮...リアルタイムに検出して捕捉
#UNICORN FACTORY #AI #スタートアップ -
済州の創業エコシステムの祭典「JOIN 2024」が大盛況で閉幕
#Platum #スタートアップ #グローバル進出 #イベント