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IT開発者求人難…ベトナム・フィリピンから人材招く

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IT開発者求人難…ベトナム・フィリピンから人材招く

  • 実力あるも年俸は半分
  • NCSOFT・NAVER、海外現地で人材確保競争

最近、韓国内の情報技術(IT)業界を中心に、東南アジアから開発者を採用する雰囲気が広がっている。韓国内の開発者の求人難が深刻化し、人件費も上昇する中、海外市場に目を向けているのだ。

29日、IT業界によると、東南アジアの場合、全体的に開発者の賃金が安い上、IT技術力も相当な水準であり、優秀な人材の確保に向け、韓国企業の競争が激しくなっている。特にベトナム人開発者への人気が高いという。

ベトナム人開発者は人件費が韓国に比べて半分水準に過ぎないが、能力は低くないというのが業界の共通した評価だ。ベトナムは2020年に世界IT開発アウトソーシング提供国で2位となった。増加する開発者の人件費が業績に重くのしかかっている韓国の大企業はもちろん、中小企業やスタートアップも相次いでベトナムで開発者の採用に乗り出している。

NCSOFT(NCソフト)、NAVER(ネイバー)などは現地に研究開発(R&D)センターを運営して、人材確保競争に乗り出した。

こうした海外の開発者を採用しようとする雰囲気は、インド、フィリピンなど周辺国にも広がっている。業界はここ数年、韓国のIT業界の看板企業を中心に拡散した「年俸引き上げラッシュ」により生じた現象だと分析した。

新型コロナウイルスの感染拡大以降、遠隔勤務が活発になった点も、海外の開発者の採用の肯定要素となっている。韓国の通信会社のある役員は「IT分野のキャリア職の開発者の募集告知を随時出しているが、応募者は多くなく、とりあえずその中から大方選ばなければならないほど状況が深刻だ」と話した。

韓国内の中小・中堅IT企業は開発者の求人難は深刻だと口をそろえる。大企業に比べて知名度が低いのはもちろん、年俸、ストックオプションの価値なども高くなく、人員の需給に毎回苦慮しているという。

中小ゲームスタートアップのある最高経営責任者(CEO)は、今年に入ってプログラミング講師として「ツージョブ(two job)」していると吐露した。このCEOは「会社に応募者がほとんどいない状態であるため、直接プログラミングを教えながら、受講生の中に見込みある人材がいればすぐに入社するよう提案している」と話した。


原文:https://www.hankyung.com/it/article/2022052998811

/media/韓国経済新聞
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韓国経済新聞

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