Born2Global「グローバルビジネスチャンスを探し、10年以内に100社のユニコーン企業を育てる計画」
Born2Global「グローバルビジネスチャンスを探し、10年以内に100社のユニコーン企業を育てる計画」
- Born2Global Centerが「Alumni Night」のイベントで事業成果と中長期開発計画を共有。
- 韓国内外のベンチャー投資家、スタートアップ、グローバルパートナーなど、現場の声を聞く時間を設ける。
「経験と慧眼を得るため、シリコンバレーのようにグローバルな専門家ネットワークが必要」sendbird(センドバード、キム・ドンシン代表)
「海外投資家やグローバル企業にとって、信頼できる『クレジットマーク』としての役割を果たすべきだ」Quads.vc(クワッドベンチャーズ、キム・ジョンウ代表)
12月16日、Born2Global Center(ボーントゥグローバルセンター)は、スタートアップ生態系の主要関係者を招待して、今までの成果を評価しビジョンを共有する「Alumni Night」というイベントを開催した。
午後5時から第1部と第2部に分けて、約1時間30分の間行われた「Fireside chat(ファイヤーサイドチャット)」には、韓国の代表的なVCやスタートアップの代表たちが参加し、センターのグローバル展開支援事業の成果や改善点を診断しながら、今後のセンターの役割について話し合った。
第1部では、投資家の立場からスタートアップのグローバル化を成功させる方法について、助言する時間を設けた。
Vision Venture Partners(ビジョンベンチャーパートナーズ)のキム・セッビョル代表は、「グローバル展開の前提条件は、技術や製品の競争力確保」とし、「単に製品やサービスをローカライズ化や流通させることにとどまらないためには、言語などの能力だけでなく、柔軟な発想力も不可欠だ」と話した。
Quads.vcのキム・ジョンウ代表は「ビジネスは信頼から始まる」とし「スタートアップがグローバル市場で、早くビジネスチャンスを見つけたいのであれば、海外の公共機関の協力事業に参加すべき」と述べ、センターのようにグローバルネットワークを持つ公共機関の役割が重要だと強調した。
第2部では、sendbird、GREEN LABS、Lunitなど、韓国のスタートアップ生態系を代表する企業のCEOたちが、テクノロジー企業がグローバル進出するためのセンターの役割についてパネルディスカッションを行った。
討論の司会者を務めたBorn2Global Centerのキム・ジョンガプ所長は、「環境変化に対応したピボットは、スタートアップだけでなくセンターの存続・成長にも不可欠だ」とし「事業戦略の転換を通じて、今後10年以内にグローバルユニコーン企業100社を育てることを目標としている」と話した。また、グローバル市場での技術需要を調査し、韓国のテクノロジー企業を仲介する一種の「逆ピッチ」方法も検討していると付け加えた。
sendbirdのキム・ドンシン代表は「グローバルIRや国際展覧会に参加するだけでは、事業における決定権を持つ顧客に会うことはできない」とし「常にビジネス関係を保つために、既存の支援プログラムを見直し、グローバルなネットワーキングを支援する時が来た」と指摘した。
GREEN LABSのシン・サンフン代表は、「PMF、PoC、グローバル展開戦略など、現場で蓄積された知恵や知識をコンテンツ化して配信する、プラットフォームとしてのネットワークが必要だ」とグローバルネットワークの必要性に共感した。
Lunitのチャン・ミンホン理事は、Lunitのがん診断ソフトウェアが健康保険対象として認められるために、センターが支援を行ったことを言及しながら、「既存の市場のステークホルダー(利害関係者)が、新しい技術革新を制度的に受け入れることができるように、公共機関としてより大きな役割を果たす必要がある。」と述べた。
このパネルディスカッションでは、スタートアップが成長するための助言も多く出た。参加者たちは、韓国市場の規模が狭いことを踏まえ、「グローバル市場への参入は、企業の存続と成長に不可欠である」と口をそろえて強調した。
「技術は汎用性があるため、グローバル市場への参入障壁は比較的低く、韓国での成功モデルは海外でも通用する」とし、GREEN LABSのシン・サンフン代表は、自信を持つべきだと伝えた。
また、Lunitのチャン・ミンホン理事は、「難題を解決する際、関連市場が大きいため難しいが、その分成果も大きい」とし「難問に挑む冒険心が必要」と話した。
この日のイベントには、スタートアップ会場ではめったに見られない外交使節団も参加し、注目を集めた。第1部のパネラーとして参加した駐韓アルゼンチン大使のAlfredo Carlos Bascou(アルフレッド・カルロス・バスクー)は、Born2Global Centerと米州開発銀行(IDB)が共同で推進した韓-中南米合弁事業の成果を発表した。その内容は、アルゼンチンの物流会社であるAvancargo(アバンカーゴ)が、韓国のCoconutSilo(ココナッツサイロ)との合弁会社設立に成功し、ウルグアイに参入したというものだ。「AIの分野で高度な技術を持つ韓国企業が、中南米の革新的なスタートアップ生態系と本格的に協力する機会になることを期待している」と述べた。
Born2Global Centerのキム・ジョンガブ所長は、次の2つのことを約束しながら討論を締めくくった。
「まず、国・産業セクター・技術別に専門家のグローバルネットワークを構築し、スタートアップに実践的なメンタリングを実施する」と「次に、海外の政府機関や国際機構とのグローバルなプロジェクトニーズを発見し、スタートアップを参加させて信頼できるリファレンスを作る機会を提供する」一方、今年の事業成果を共有するこの日の表彰式では、CLASSUM(クラッサム、イ・チェリン代表、チェ・ユジン代表)が科学技術情報通信部長官賞、GREEN LABS(グリーンラボ、シン・サンフン代表、チェ・ソンウ代表、アン・ドンヒョン代表)が最優秀賞、Rebellions(リベリオン、パク・ソンヒョン代表)、SentBe(セントビー、チェ・ソンウク代表)、Datarize(データライズ、キム・ソンム代表)、PABLO AIR(パブロ航空、キム・ヨンジュンCEO)、AIRS MEDICAL(エアーズメディカル、イ・ヘソン代表)、4STEC(フォーエステック、イ・スンウォン代表)、sendbird(センドバード、キム・ドンシン代表)、MORAI(モライ、チョン・ジウォン代表、ホン・ジュン代表)が優秀賞を受賞した。以上の10社がフリーパスの資格をもらい、2023年度のBorn2Global Centerの支援プログラムに優先参加できる。今年KOSDAQに上場し、支援プログラムを「卒業」したLunit(ソ・ボムソク代表)は特別賞を受賞した。
トップキャプチャー:写真提供=Born2Global
原文:본투글로벌, “글로벌 비즈니스 기회 발굴, 10년 안에 글로벌 유니콘 기업 100개 키울 것” (mk.co.kr)
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