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UAEの大統領外交使節団が注目した韓国スタートアップ「H2O」、中東進出を本格化

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アラブ首長国連邦の大統領外交使節団が注目したH2O 中東進出を本格化

  • H2O Hospitalityが来月アラブ首長国連邦のアブダビに中東・アフリカ支店を設立
  • NEOMなど膨張する中東観光市場へ韓国企業進出の第一歩に

宿泊とレジャー産業のデジタルイノベーション企業であるH2O Hospitality(H2O ホスピタリティ、代表イ・ウンヒ{以下H2O})が、中東支社設立計画を明らかにし、本格的な中東進出を宣言した。

H2Oのイ・ウンヒ代表は16日(現地時間)、アラブ首長国連邦(以下、UAE)の首都アブダビで開かれた韓-UAEビジネスフォーラムで、「脱石油産業を宣言した中東地域国家が、次世代成長動力の一つとして観光産業開発に拍車をかけている」とし、「早ければ来月中にアブダビ支社を設立する計画だ」と明らかにした。

H2Oは昨年12月、韓国の観光関連企業の中では初めて、アブダビの政府系ファンドが運営するHub71(ハブ71)の予備ユニコーン支援対象に選ばれた。UAE政府が、予約からデジタルチェックイン/アウト、宿泊施設内の施設利用、運営・管理などホスピタリティ事業の全過程をデジタル化したH2Oソリューションを高く評価したのだ。

中東地域の国々は、石油産業の後を継ぐ未来産業の一つとして「観光」に注目している。UAEが、ドバイに未来型都市を建設して全世界の注目を浴びた後の、2020年ドバイ国際博覧会と昨年のカタールワールドカップ、サウジアラビアが総力を挙げているNEOM(ネオム)プロジェクトなどがその流れをよく表している。H2Oの中東・アフリカ支店設立は、拡大する中東観光市場に韓国企業が進出する第一歩になると期待されているのだ。

H2O中東・アフリカ支社は、中東地域のホテル、宿泊施設、レジャー会社が、利用者に質の高いサービス体験を提供できるようデジタルソリューションを支援する計画だ。

H2Oは、日本や東南アジアをはじめとするグローバル市場で成果を出している点を評価され、今回の大統領外交使節団に初の観光・旅行企業として選ばれた。

 韓国貿易協会は参加要請企業のうち、事業の有望性と受注の可能性など期待成果を総合して使節団を選定したと明らかにした。 イ・ウンヒ代表は今月15日、歴訪に参加した約100社企業のうち約15社だけが招待された、ユン大統領とUAEのモハメド大統領による国賓昼餐会に出席した。また、16日のユン大統領と財界関係者の経済人晩餐・懇談会では、スタートアップ代表の発表者として選ばれ、「H2Oの技術力で、中東地域のホテルやレジャー企業が利用客に革新的なサービスを提供できるように貢献したい」と話した。

H2Oは韓国と日本、東南アジアなどで4万を超える客室を運営しており、世界1位のホテル管理システム(PMS)である「オペラ(Opera)」にアジアでは初めて自社のサービスを連動した企業だ。また、韓国では初めて、グローバルホテルチェーンであるインターコンチネンタルホテルグループのアルペンシアリゾートとデジタル転換(DT)契約を結んだ。現在、転換作業を進めており、着実な成長と可能性を見せている。


トップキャプチャー:経済人たちの晩餐・懇談会で発表するH2O Hospitalityのイ・ウンヒ代表(中央)

原文:https://mirakle.mk.co.kr/view.php?sc=51800012&year=2023&no=48400

/media/MIRAKLE LETTER
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