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「企業文化」が競争力の時代、スタートアップ企業文化とは

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「企業文化」が競争力の時代、スタートアップ企業文化とは

人類学において文化は「人生の総体的様式」といわれる。企業文化も同じだ。1つの組織の根幹となる企業文化は組織のメンバー間で強力な結束を引き出し、働き方から組織が思考し動く方式まで多くの部分に影響を及ぼす。

 特に、スタートアップ市場の場合、企業文化自体がすなわち成長の原動力になる競争力であり、未来ビジョンを見通せるバロメーターにもなる。

実際、ハイパーローカルという新市場を開拓したKarrotは誕生初期から疎通と参加の企業文化を土台にサービスをデザインし成功の基盤を固め、人工知能(AI)企業Skelter Labsは職員が直接作っていくコミッティ文化を基盤に皆が会社の運営委員になる主体的マインドを育成している。

創立初期から健康的な企業文化を土台に格別な成長を成し遂げたり、新たに企業文化プログラムを強化しながら力を育てているスタートアップの事例を見てみよう。


Skelter Labs、誰でも自由にクリエイティブを繰り広げる..「コミッティ」文化活発!

韓国を代表する人工知能(AI)企業Skelter Labsは、メンバー間の活発なコミュニケーションを通じて企業の核心価値を共有する「コミッティ(committee)」文化を積極的に奨励している。

コミッティとは、従業員の自発的な参加からなる運営委員会をいう。Skelter Labs(スケルターラブス)では、企業の大小の行事を企画するコミティから少しの親睦を固める消耗コミティまで、役職員が直接作った様々な種類の性格のコミティに会うことができる。

代表的なコミッティとしては「カルチャーコミッティ」と「ウェルカムコミッティ」がある。カルチャーコミッティはSkelter Labs企業文化の中枢的な役割をする代表コミッティで、デモデーやイノウィークのように構成員の核心力量を強化できる行事企画から事務室内の流れる音楽を選ぶことまで社内に必要な多様な役割を遂行する。

ウェルカムコミッティは、新規入社者が自然に会社に融和できるように支援する役割をする。新しく入社した人に支給されるウェルカムキットを管理し、既存職員とのマニット制度やミッションを設計し、自然な親睦図の機会を提供する。

この他にも、新型コロナウイルスの再流行が真っ最中だった昨年末には、コミッティで直接製作したメタバース・Gatherで年越しパーティーを行って大きな反応を得た。

このように、Skelter Labsは従業員が主軸となって導くコミティ文化を通じて柔軟で自律的な企業文化を構築している。より良い会社を作るためのメンバーたちの自発的参加をもとにしっかりした内実を固め、高速成長を記録中だ。


Karrot、メンバー全員が「メーカー」…システムではなく、「自律」、「信頼」、「責任」ベースの文化が成長する

ハイパーローカル市場を開拓したKarrotは、優れた企業文化がまもなく成功の鍵であることを確認させてくれた代表スタートアップだ。

Karrotは創立初期からメンバー全員が「自律」と「責任」を基盤に仲間たちと共に成長し、楽しく働く文化を造成するために心血を傾けてきた。メンバー全員が会社の文化を主導的に作っていく「メーカー」として、それぞれの分野で権限と責任を持って取り組む。

Karrotは信頼に基づいて率直に話し合い、健康に衝突することができる雰囲気とボトムアップ文化を奨励する。リーダーが垂直に指示し、チームメンバーが受動的に従うのではなく、Karrotメンバー全員が所有者意識を持ち、多様な革新アイデアと意見を活発に提示する文化だ。

組織体系もプロジェクト中心の目的組織が活発に作成・運営されており、職級に関係なく優れた能力を持つメンバーがプロジェクトをリーディングすることになる。

各チームのリーダーとメンバーが毎月個別ミーティングを進行するのもこのような文化と接している。月に少なくとも1回は個人のキャリアおよび自己開発、チームの成果と生産性、個人生活と感情、チーム関係とコミュニケーションなどチーム員が話したい主題でリーダーと対話を交わす時間であり、これを通じて自身の成長とチームに寄与できる仕事を探し没頭できる方向を確立したりもする。

このような組織文化を導く原動力も、やはり全メンバーの参加と疎通が基盤となる。

Karrotは、毎月最終週水曜日の組織文化について、すべての従業員が一緒に悩み、激しく議論する「文化会議」を進行する。文化会議は、働くやり方から、全社レベルの企業文化など、様々なテーマで全メンバーの参加の中で行われる。

Karrotは今後もメンバーが直接作って主導する柔軟な組織文化を発展させていき、一緒にしてより楽しい企業文化、みんなが参加して一緒に分ける企業文化を発展させていく計画だ。


Mindlogic、「業務外ストレスゼロ」勤務環境づくりのための差別化された組織文化の設計と運営

人工知能スタートアップMindlogic(共同代表キム・ヨンウ、キム・ジンウク)は「業務外ストレスゼロ」企業文化を確立していく。従業員のストレスの最小化と専門性の確保は、企業運営の2つの原則です。他のメンバーにストレスを与えない範囲内で個人の自由な行動を最大限に保障する。

また、業務に加えて、メンバーに負担をかける不要な手順は大胆に省略する。すべての業務は報告ではなく問題解決中心だ。従業員は形式的な報告書を作成する代わりに、「チェックインミーティング」を通じてプロジェクトの進捗状況、解決策などについて自由に意見を交わす。

すべての職員はお互いを職級なしで「名前+様」と呼ぶ。気軽に質問してフィードバックを交わす雰囲気だ。

差別化された企業文化が定着し、従業員の詐欺が進歩し、組織のプロフェッショナリズムも強化された。Mindlogicのメンバーは、上司に認められるように表示可能な目標を設定したり、指示する作業だけを受動的に遂行しない。

自発的に自分の能力を考慮して最善の目標を立て、これを達成するために努力する。企業文化に満足するチームメンバーが多くなり、役職員推薦を通じて入社する人材も増えている。


Channel Talk、会社とスタッフが同伴成長する社内文化でビジネス成長まで効果UP

Channel Talk(チャネルトーク)を運営するB2B SaaS市場のリーディングカンパニー Channel Corporationは、率直で正直なコミュニケーション文化と従業員の個人の創造性を表現できる多様な教育サービスをもとに、業務満足度と生産性を高めている。

目立つ企業文化としてマネージャーセッションがある。これはChannel Talkが指向する働き方、ビジョンとミッションをリーダーと自由に疎通し習得できる教育セッションであり、職員が推薦したコンテンツで構成され業務に実質的に役立つ有用な情報を学び業務スキルを積むことができる。

また、最高のコンディションで最高の成果を出すという条件の下、自由な有休使用、在宅勤務、最高仕様の業務装備、1級バリスタがある社内カフェテリアを支援し、責任と成果を基盤とした自由な業務環境の中で職員が持続的に発展できるよう業務範囲に境界を置かず、絶え間ないキャリア機会を提供する。 

企業と社員を1つにまとめる社内文化のおかげで、Channel Talkは各種採用情報サイトでも高い評点を記録している。また、健康な企業文化がすなわちビジネス成長に直結し、歴代最大の成果を成し遂げている。 

実際、チャンネルトークは8月基準で韓国内外企業顧客10万個余り突破に成功した。 これはサービス開始5年ぶりに成し遂げた実績で、Channel Talkの売上も毎年2倍以上跳ね上がる姿だ。Channel Talkは今後も職員と会社が同伴成長できる企業文化を作っていく計画だ。


Indent Copporation、「ウェルカムミーティング」、「マンツーマン(1:1)」など、開放的で柔軟な企業文化の目を引く

動画レビュー市場をリードしているIndent Copporation(インデントコーポレーション)は役職員が会社と「1つのチーム」として所属感を感じ、自由に疎通して業務生産性まで高められる企業文化を作ることに注力してきた。

 Indent Copporationは新規チーム員が入社する度に全体構成員が集まる「ウェルカムミーティング」を進行、会社によく融和できるよう支援している。 同時に入社後1週間オンボーディングミーティングを各部署別に展開し、新規チーム員が早い期間内に会社に所属感を持って業務に適応できるよう奨励する。

役職員間の自由な疎通文化を奨励し、業務生産性と個人力量を同時に強化するプログラムも運営中だ。 

まず、代表との個別ミーティングを隔月で行い、会社のビジョンを共有することはもちろん、最高の成果を収めるための業務環境などについても自由な話を交わしている。

 また、チームメンバーが成果に対する振り返りを気楽に話し、これを土台に効果的な解決策に対するフィードバックを自由にやりとりする開放的でありながら柔軟な企業文化を発展させている。


CLASS101、新入クルーのための「オンボーディングキット」提供および「カルチャーイベント」を通じた健康な企業文化を用意

オンラインクラスプラットフォームCLASS101は、「みんなが愛することをして生きることができるように」というビジョンを実現するためにメンバー(「CREW( クルー)」:CLASS101+CREW)が自分の仕事に情熱的に没頭し、会社と共に成長できるように健康な企業文化を作っています。

CLASS101は自社だけのアイデンティティを反映したオンボーディングキットを提供し、新規スタッフの初出勤を歓迎している。

オンボーディングキットは企業の経営哲学と文化をよく見せることができるようにカルチャー(Culture)、ライフ(Life)、インスピレーション(Inspiration)の3種類で構成されており、CLASS101のライフに必要なHR規則および制度などを案内するオンボーディングガイドブックとグラスマグカップ、ルームスプレー歯ブラシ、歯磨き粉、ステッカーパックなど会社への所属感を高めることができる様々ななグッズが一緒に提供される。 

また、新しく入社したクルーが会社によく適応し、より早く同僚と良いシナジー効果を出せるよう会社のビジョンとミッション、会社生活に必要な内容を知らせる「オンボーディングセッション」も進行する。

すべてのメンバーがニックネームを使用し、自由な議論が可能な文化もCLASS101の成長原動力の1つだ。毎月開かれる全社、組織別タウンホールを通じて会社のビジネス全体的な状況を共有し、メンバーのアイデアをサービスに発展させ、競争力を強化している。

また、クルーたちが楽しむオリンピック「クリンピック」と「ハロウィンパーティー」、「クルーたちの絆を続ける「101マニット」など多様なイベントを行い、メンバーの所属感はもちろん、ブランドアイデンティティを確立できるように助けている。


Toss、メンバーが会社の仕事に没頭できるように外的ストレスを取り除く

Toss(トス)を運営するViva Republica(ビバリパブリカ)は、フィンテック業界でユニークな企業文化で定評がある。役職員が不必要な仕事に時間を使わずに業務だけに没頭できるよう多様なサービスを提供し「自由な企業文化の代名詞」、「福祉天国」等というニックネームがついた。 

実際、Tossにはメンバーがひたすら業務に没頭できるようにすると同時に、会社生活外的な部分で受けるストレスをなくすためにグルメ店推薦、家事支援など多様なサービスを提供中だ。また、Tossには企業文化を作るカルチャーエバンジェリストチームがある。

新しく入社した人たちが企業に良い印象を受けられるように、3ヵ月間企業の目標と文化などを教育し、役員と話す場などを設ける。 この他に、周期的な教育を通じて役職員の力量を高める文化も作っている。


原文:https://platum.kr/archives/193537

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Platum

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