大韓航空C&D、ミールキット専門企業「MYCHEF」買収

大韓航空C&D (Catering & Duty-Free) が、ミールキット専門企業「MYCHEF（マイシェフ）」の買収手続きを完了した。大韓航空C&Dは、今回の買収により、新工場建設、マーケティング拡大など、積極的投資を進めるという計画だ。

年内に竣工予定のMYCHEF城南（ソンナム）新工場は、全工程自動化スマート工場で、生産プロセス改善および販売量増大が可能と予想される。現在、1日1万食の生産規模を保有するMYCHEFは、今回の新工場竣工で、1日10万食レベルの生産能力を確保することになり、今後増加する需要に対応できる安定的な生産基盤を整えることになる見通しだ。大韓航空C&Dは、今回の取引で追加投資する有償増資金額を、主に新工場竣工に活用する。

製品開発も強化する予定だ。大韓航空C&Dは、年間100種以上のソースを自社生産しているが、これはミールキットの核心的な競争力であるソース製造能力とかみ合っている。

また大韓航空C&Dは、ファースト、ビジネス、エコノミーなど多様なクラス、および多数の外国航空会社のニーズに合わせた機内食生産能力を保有している。大韓航空C&D競争力の核心である70人以上のシェフと、MYCHEFの商品開発チームとのコラボレーションを通じて、製品開発を一層強化する予定だ。

コスト競争力改善効果も際立つと予想される。大韓航空C&Dは、韓国最大規模の機内食生産会社で、年間食材の購入額が、新型コロナ以前の正常時で約1,000億ウォン（約101億円）以上と予想される。MYCHEFは、大韓航空C&Dから前処理が完了した食材を統合購入することができ、これにより安定的な供給先確保および物量に基づく購入費の削減効果があると見ている。

また、大韓航空C&Dの高度化された在庫管理ノウハウを融合し、食材使用効率の改善を期待している。このコスト構造改善シナジーで、今後MYCHEFは消費者にリーズナブルな価格で、高品質の商品を提供する計画である。

原文：https://platum.kr/archives/186684