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【今月のTIPS】 肉のデータ分析「Deeplant」、レンタル家電製品の比較分析「rentre」、凍結防止用製品の開発会社「SMfab」

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【今月のTIPS】 Deeplant、rentre、SMfab

韓国の中小ベンチャー企業部(省)が主管するTIPS(ティップス, Tech Incubator Program for Startup)は、成長可能性が高いと評価されるスタートアップを、政府と民間投資会社が共に発掘し支援する、民間投資主導型の技術起業支援プログラムだ。選定された企業は技術的に検証されたと評価される。ここ1カ月(対外公開基準)、多数のスタートアップがこのプログラムに選定された。


肉のスタートアップ「Deeplant」

肉のディープエイジング技術を通じた肉データ分析システム「Delish Meat」(デリッシュミート)を運営しているDeeplant(ディープラント)がTIPSに最終選定された。

Delish Meatは、TIPS運営会社CNTTECH(シーエヌティーテック)から昨年資金を調達し、推薦を受けて選定された。今回のTIPS選定を通じて2年間5億ウォン(約5,057万円)の研究開発資金を確保した。

これまで、Deeplantは肉のデータを収集、分析した後、ディープエイジングで処理。低等級と人気部位以外の肉が持つタンパク質本来の味を引き上げ、流通会社やレストランなどに納品してきた。市場を徐々に広げており、自社のオンラインショップなどを通じて消費者販売も進めている。今回のTIPSのプログラムを通じて、より多くの精巧な肉のデータを収集し、画像ベースの人工知能(AI)による分析で味と柔らかさを予測する技術を開発する予定だ。

Deeplantのキム・チョルボム代表は「今回のTIPSの事業を通じて、消費者が自分の口に合う健康的な肉を選択して消費できるようにする」とし、「現在生産されている肉の人気部位以外の部位まで消費される完全な消費で、生産環境と消費市場のバランスを取り、畜産環境の改善と肉消費市場の幅をさらに広げるために今後も努力していく」と話した。

CNTTECHのチョン・ファソン代表は「昨年の『2022農食品技術起業アクセラレータ育成支援事業』を通じてDeeplantを発掘、支援し、その過程で準備した努力が選定につながり、やって良かったと思う」とし、「Deeplantのように今後も有望な技術を有する新興業企業の発掘と育成に積極的に取り組み、技術基盤のスタートアップが安定的に成長できるよう支援を惜しまない」と話した。


レンタル家電製品の比較分析プラットフォーム「rentre」



データベースのレンタル商品比較分析・推薦サービス「rentre」(レンタリー)がTIPSに選定された。

rentreはMashUp Angels(マッシュアップエンジェル)の推薦でTIPSに選定され、今後2年間最大7億ウォン(約7,082万円)の研究開発(R&D)資金が支給される。

rentreは、データに基づいてレンタル商品を比較分析・推薦するレンタル型販売に特化したワンストッププラットフォームだ。散在する複数の会社のレンタル商品や契約条件を比較できる「レンタル商品おすすめ」や「契約条件設計」などの機能を提供している。また、売り手の逆競売方式を通じて様々な製品を一目で比較できるほか、デジタル化された相談機能を提供。不要な電話相談を排除するなど、既存の売り手中心のアナログ的な流通構造を改善した。

rentreは、三一会計法人で公認会計士として外国系PE(Private Equity)のM&Aコンサルティング経験があるソ・ヒョンドン代表が設立した会社だ。昨年4月にMashUp Angelsから初期資金を調達し、銀行青年創業財団D.CAMPが主管した「第100回D.DAY」で優勝企業に選ばれ、信用保証基金が主管するスタートアップ育成プラットフォーム「Start-up NEST 12期」を修了した。

rentreは今回のTIPS選定を通じて、レンタル型実物サブスクリプション契約の仲介と管理システムの開発に拍車をかける計画だ。独自に開発した技術により、生活家電を越えて、どんな製品でも分割払いの形で簡単かつ迅速に利用できるサービスを提供することを目指している。

rentreのソ・ヒョンドン代表は「TIPSの選定過程で、rentreが開発したソフトウェアの技術力と市場性が高く評価された」とし、「TIPSプログラムの主要研究開発(R&D)を通じて、アナログ式流通方式に留まっている既存のレンタル市場をデジタルサービスに革新し、レンタルと実物サブスクリプションサービスに特化したコマースプラットフォームに成長させていきたい」と意気込みを語った。


凍結防止用製品の開発会社「SMfab」



SMfab(エスエムファブ)が釜山連合技術持ホールディングスの推薦で中小ベンチャー企業部(省)のTIPSに選定された。SMfabは最大7億ウォン(約7,082万円)の事業資金と事業連携、海外マーケティングなどで支援が受けられることになった。

2018年に東亜(トウア)大学技術持ち株会社の子会社としてスタートしたSMfabは、温度が氷点下になると形状企業合金スプリングが自動的に反応して水を流動・排出させ、配管が破裂するのを防止する、冬季の水道管凍結防止用製品を開発したスタートアップだ。

SMfabのキム・ジェイル代表は「今回のTIPS選定は、SMfabの技術力と成長可能性を認められた良い機会になったと思う」とし、「今後、凍結防止製品といえば真っ先に挙がるようなトップ企業に成長したい」と意気込みを語った。

また、釜山連合技術ホールディングスは2019年に釜山地域のTIPS運営会社に選定され、有望なスタートアップに投資や育成などで支援しており、今年、釜山・蔚山(ウルサン)・慶尚北道(キョンサンピクト)唯一のディープテックTIPS、スケールアップTIPS指定運営会社としてスタートアップを成長段階別にサポートしている。


原文:https://platum.kr/archives/203881

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Platum

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