ニュース

「海外からも密かにアクセス」…SNOWが「画像生成AIビルダー」で日常を変える

アイキャッチ
目次

「海外からも密かにアクセス」…SNOWが「画像生成AIビルダー」で日常を変える


  • 1時間で完成するSNOWのAIアバター・プロフィールが相次いで大ヒット
  • Lasco.aiでテキスト化→画像実験の結果「2ヶ月で100万枚を生成」

NAVER(ネイバー{199,100 ▲500 +0.25%})のカンパニービルダー(スタートアップを創業・育成する企業)であるSNOW(スノー)が、イメージ生成型AIビルダーに生まれ変わった。△LLM(大規模言語モデル)「ChatGPT」と、△画像生成型AI「DALL·E(ダリ)」の2つの軸を中心としてきたOpenAIとは異なり、NAVERはLLM「HyperCLOVA(ハイパークローバ)」にのみ集中してきたが、最近ではSNOWが画像生成型AIの商用化サービスを多数公開している。

19日、Mobile index(モバイルインデックス)によると、5~11日のSNOWアプリのWAU(週間アクティブユーザー)は266万2,216人(Google・Apple合算)で、5月第4週(22~28日)に比べて21%増加した。先月25日にリリース した「AIプロフィール」サービスが大ヒットしたためだ。サービス開始前日に約60万人だったDAU(デイリーアクティブユーザー)は、今月3日に90万人に急上昇した。

AIプロフィールは、自撮り写真を10~20枚アップすると、AIが写真スタジオで撮影したような高品質のプロフィール写真を作成してくれるサービスだ。24時間以内の制作には3,300ウォン(約350円)、1時間以内の制作には6,600ウォン(約730円)を支払う有料サービスにも関わらず利用者が殺到し、サービスのサーバーが一時ダウンすることもあった。韓国限定でリリースされたサービスだが、タイ・インドネシアなどで「韓国メイクをした自分の姿が見れる」と口コミが広まり、海外からの利用者流入も急増した。

SNOWの関係者は、「今年初め、『AIアバター』サービスをリリースした際、半月で20万人がアクセスした。今回はGPU(グラフィック処理装置)を増設したにも関わらず、予想を上回る人数が集まった」とし「当初、日本を皮切りにサービス国を増やしていく予定だったが、海外からもVPNで接続するなど需要が高いため、近いうちに世界で同時リリースする予定だ。」と述べた。


写真が無くてもテキストで画像生成が可能…分野を拡大するSNOW

ZEPETOの「AIアバター」イベント/画像=NAVER Z

SNOWの子会社であるNAVER Z(ネイバーゼット)も、メタバースプラットフォームの「ZEPETO(ゼペット)」に画像生成型AIを導入した。ZEPETOは最近、新規ユーザーが3枚の写真を投稿すると、それを基にAIが最大12枚のアバター画像を作成してくれるイベントを実施した。イベント後には、新規アプリのダウンロード数が2倍に増加した。 既存のユーザーからも体験したいという要望が殺到し、現在はサービス対象を全ユーザーに拡大した。

NAVER Zは、AIアバターサービスを日本・タイに拡大すると同時に、ZEPETOの生成型AI技術の活用範囲を広げる計画だ。これについて、「1枚の写真だけで自分に似たアバターを簡単に作成することができ、高品質のコンテンツ制作のハードルがさらに低くなった」とし「生成型AI技術を取り入れ、クリエイターの創作活動を支援できる技術を高度化する計画だ」と強調した。


Lasco.aiで生成した画像 /画像=Lasco.aiのギャラリー

「DALL·E」、「Midjourney(ミッドジャーニー)」のように、画像ではなく、プロンプト(コマンド)だけで画像を生成するAI技術も研究中だ。SNOWが昨年設立したSUPERLABS(スーパーラボ)は、4月に「Lasco.ai」無料ベータサービスを発表した。8つの画風の中から1つを選択し、プロンプトを入力すると、それに合った人物・動物・風景の画像を生成してくれるサービスで、2ヶ月間で約100万枚を生成した。

Kakaobrain(カカオブレイン)の「Karlo(カルロ)」が先導してきた韓国の画像生成型AI市場に、NAVER系列のサービスが登場したのだ。ただし、Lasco.aiはまだ初期段階で独自の基盤モデルを構築したわけではない。そのため、SNOWは今年2回のSUPERLABSの有償増資に参加し、20億ウォン(約2億2,000万円)を出資するなど、積極的な支援に乗り出した。SUPERLABSは生成型AI技術を高度化し、事業を仮想人間分野に拡大する方針だ。

SNOWの関係者は、「従来の画像生成型AIは、別途プログラムをダウンロードしたり、Discord(ディスコード)などを利用しなければならないなど、生成方法が面倒だった」とし「SNOWはカメラアプリであるため、利用者が日常で画像生成型AIを身近で便利に体験することを重視している。これからも画像生成型AIの普及に注力する予定だ」と述べた。


画像:ガールズグループ「LE SSERAFIM」の写真で作ったSNOWの「AIプロフィール」=SNOW

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2023061916260078346

/media/UNICORN FACTORY
記事を書いた人
UNICORN FACTORY

2021年に発足したUNICORN FACTORY(ユニコーンファクトリー)は、MONEY TODAY(マネートゥデイ)が韓国の総合誌で初めてスタートさせたスタートアップ専門のメディアプラットフォームです。 溢れるニュースの中でスタートアップ生態系に必要なニュースだけを厳選し深く伝えます。

  • ホーム
  • ニュース
  • 「海外からも密かにアクセス」…SNOWが「画像生成AIビルダー」で日常を変える