「年商約100億円」 コロナで大当たりした意外な会社

「約100億円」新型コロナウイルスにより大当たりした意外な会社｜ホ・ランのVC投資手帳

• 成人教育企業  Day 1 Company（デイワンカンパニー）
• 350億（約35億円）のシリーズD投資を誘致
• Hanwha Life（ハンファ生命）、SIGNITE PARTNERS（シグナイトパートナーズ）など参加
• 累計投資額650億（約65億円）
• 昨年の売上高倍増
• コロナにより成人教育がブームに
• 社内ベンチャー制度の導入で迅速に対応

昨年12月に行われた112億ウォン（約11.2億円）規模のシリーズCラウンドに続いた投資（シリーズD）だ。Hanwha Life、SIGNITE PARTNERS、Mirae Asset（未来アセット証券）、PSTEC（ピーエステック）などが参加し、新株と旧株に合計350億ウォン（約35億円）を投資した。

新型コロナウイルスで成人教育がブームになり、2020年には418億ウォン（約41.8億円）だった会社の売上は昨年1000億ウォン（約100億円）規模に倍増した。外国語教育やコンピューターコーディングなど、就職のためにオンラインで教育を受ける需要が増えたからだ。

Day 1 Companyのイ・ガンミン代表取締役（写真）は「昨年8月に導入した社内ベンチャー（社内独立企業）体制が確立し、会社の成長に貢献した」とし「創業初期のように、事業を迅速かつ柔軟に展開することができた」と評価した。

Day 1 Companyは、個々の事業が着実に成長するに従って 、効率的な運営のため2021年に社名をFast campus（ファストキャンパス）から変更し、既存の事業部4つを社内ベンチャーに昇格した。現在 、△Fast campus △lemonade（レモネード） △Coloso（コロソ） △Snowball（スノーボール）の 4つの社内ベンチャーと本社という構造で成り立っている。

社内ベンチャーに採用・報酬など独立した権限付与

社内ベンチャーは事業戦略の確立、採用、報酬などに対する独立した権限を持っている。担当事業別に急速な成長を導くのに有利な仕組みだ。

外国語教育事業を担当するlemonadeは、大人のための外国語教材「My light」をリニューアルし、「News presso」、「Wanna speak」などの新規サービスを開始。累計会員数38万人を確保した。

Colosoが提供する、専門家のノウハウが学べる教育プラットフォーム「Coloso」は昨年に売上240億ウォン（約24億円）を記録し、日本・米国市場への進出に成功した。

就職に特化した教育事業を担当するSnowballは、ネカラクベ（NAVER・KAKAO・LINE・coupang・Woowa Brothersの頭文字）の開発者養成教育を実施し、受講生の多数が該当企業に入社するという成果を挙げた。

果敢な試みと決断が成長へと導く

FAST TRACK ASIA（ファストトラックアジア）の社内ベンチャーから始まったDay 1 Companyは、2014年にスタートした成人対象の教育専門企業だ。

2017年にFAST TRACK ASIAから分社し、本格的に成長し始めた。2018年のシリーズA で55億ウォン（約5.5億円）、翌年のシリーズBで 100億ウォン（約10億円）を調達することに成功した。今回の投資で累計投資金額は650億ウォン（約65億円）に達する。

イ代表取締役は「学齢人口が減り、生涯学習への関心が高まったことによって、今までより成人教育の市場が注目されている」とし「今後も果敢な試みと決断で、企業と個人間のサービス（B2C）から企業間の教育（B2B）、さらに韓国を越えてグローバル市場でも成人教育のトレンド作りをリードしていく」と強調した。

原文：연매출 1000억…코로나에 의외의 대박 터진 곳 허란의 VC 투자노트 | 한경닷컴 (hankyung.com)