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韓国のスタートアップが日本に注目すべき理由

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【Today Window】韓国のスタートアップが日本に注目すべき理由

  • コリアスタートアップフォーラムのチェ・ソンジン代表

日本と韓国は複雑微妙な関係だが、経済的に密接な関係にあることは否定できない事実だ。韓国が追撃型の経済成長モデルで長い期間、日本経済の後を追ってきたこと、両国とも製造大国として先進国の仲間入りを果たしたこと、半導体・ディスプレイ・モバイルなどで韓国が日本を先行した後も、素材・部品・装備など産業的な関連性は低下していないことなどから、密接な関係を維持してきた。

しかし、スタートアップの生態系とデジタル経済の領域で、意外にも両国は競争・協力が共に不足していた。ソフトバンクがcoupang(クーパン)やyanolja(ヤノルジャ)を含む韓国のスタートアップに積極的な投資を続けていたり、韓国企業が日本の国民的なメッセンジャーアプリLINE(ライン)とウェブトゥーン市場を作ったという印象的な動きもあるが、両国の関心度に比べて成果が大きいとは言えない。韓国のスタートアップは着実に日本市場に進出しているが、成功事例はまだ少ないのが現実だ。

しかし近年、スタートアップ分野で両国の間に積極的な協力の雰囲気が出てきた。昨年の日韓首脳会談でスタートアップ分野の協力を約束した後、共同ファンドの設立について政府間で協議が行われている。また、中小ベンチャー企業部は今年5月に「コリアスタートアップセンター」を東京に開設する予定だ。民間でも交流が拡大する。両国最大の経済団体である韓国経済人協会と経団連(日本経済団体連合会)が、スタートアップ共同基金の造成を約束し、今月、東京で「日韓スタートアップ協力フォーラム」を開催した。その場には、コリアスタートアップフォーラムを含め、日本に進出したスタートアップが多数参加した。他にも、様々な交流・協力プログラムが行われる予定だ。

このように積極的な雰囲気に変わった理由は、政府間の関係が緊密になったこともあるが、最も大きな理由は、日本がスタートアップの生態系育成に本腰を入れたからだ。日本政府は、2022年に「スタートアップ育成5か年計画」を発表している。2027年までにスタートアップ投資を10倍以上拡大し、スタートアップ10万社とユニコーン100社を作り、アジア最大のスタートアップハブに成長するという目標を立てたのだ。

実際、日本のスタートアップ生態系は着実に成長してきたが、経済規模に比べて成果は限定的だった。昨年、約8兆ウォン(約9,044億円)のスタートアップ投資が行われたが、韓国では12兆ウォン(約1兆3,567億円)の投資が行われている。日本の経済規模が国内総生産基準で韓国の2.5倍であることを考慮すると、相対的に投資規模は小さいと言える。ユニコーンも13社で韓国の半分だ。

これは、逆説的に日本のスタートアップ生態系の成長潜在力が高いと言え、韓国のスタートアップには大きなチャンスになる可能性がある。日本の金融資本と産業資本は、スタートアップへの投資を拡大する十分な余力があり、政府だけでなく、民間でもスタートアップの育成と投資の必要性を強く感じている。特に、新型コロナウイルスの時期に、日本の企業と社会の保守的な文化によってデジタル転換(DX)が遅れている問題が浮き彫りになり、デジタル転換を主導するスタートアップの重要性がより高まった。デジタル転換が最も早い韓国とは違って、産業全体のデジタル転換が必要な点は、スタートアップにとってメリットだ。日本のスタートアップ生態系の特徴として、消費者向け(B2C)のスタートアップ中心である韓国とは異なり、企業間取引(B2B)のスタートアップが多様に成長していることが挙げられる。イノベーションが必要な点が多いということは、スタートアップにとってチャンスに違いない。

相違点だけでなく、共通点もまたチャンスの要因となる。超高齢化や地方の消滅など、社会的に重要な問題が類似しているということは、これらの問題を解決するスタートアップがさらに成長できることを意味する。韓国のスタートアップ生態系が日本よりやや早く成長しているが、世界基準では、両国共に挑戦者の立場であるため、対等な関係で協力できるのも大きなメリットだ。

日本はスタートアップ生態系の急速な成長のために韓国を必要としており、韓国も市場と生態系の規模を大きくするチャンスだ。韓国のスタートアップが日本に注目すべき理由と言える。


<画像=コリアスタートアップフォーラムのチェ・ソンジン代表>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2024042413372163973



/media/UNICORN FACTORY
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UNICORN FACTORY

2021年に発足したUNICORN FACTORY(ユニコーンファクトリー)は、MONEY TODAY(マネートゥデイ)が韓国の総合誌で初めてスタートさせたスタートアップ専門のメディアプラットフォームです。 溢れるニュースの中でスタートアップ生態系に必要なニュースだけを厳選し深く伝えます。