韓国・金融委員会、ベンチャー市場に15.4兆ウォン規模の政策金融を供給...海外進出及び海外資金調達拡大にも注力

韓国・金融委員会、ベンチャー市場に15.4兆ウォン規模の政策金融を供給...海外進出及び海外資金調達拡大にも注力

韓国・金融委員会のキム・ジュヒョン委員長は5月16日、麻浦FRONT1（マポ・フロントワン）で「ベンチャー企業現場懇談会」を開催した。

この日の懇談会は昨年4月、ベンチャー投資の酷寒期に対応するために設けられた「革新ベンチャー・スタートアップ資金支援及び競争力強化策」など、政策金融支援の効果を点検し、高金利の長期化と景気低迷の中で、ベンチャー業界の資金状況及び悩み事を聴くために開かれた。

資本市場研究院のパク・ヨンリン博士は、グローバルベンチャー市場の縮小の中でも、韓国のベンチャー投資は政策金融の積極的な役割などで一部回復の兆しが見え、海外市場に比べて良好な状況だと評価。低迷期の完全な克服には少なくとも2～3年かかる可能性があるため、政策当局の持続的な支援が重要だと述べた。

今回の懇談会には、①M&Aを通じた事業拡大企業②地方素材企業③海外進出と海外資金調達企業が参加し、困りごとの解消に役立った政策支援に対する経験を共有し、持続的な役割拡大を求めた。

キム・ジュヒョン金融委員長は、産業銀行、企業銀行、信用保証基金、韓国成長金融投資運用のベンチャー業界に対する資金支援の現状と今後の計画を点検し、今年のベンチャー支援の方向性を明らかにした。

まず、昨年より約30%増の15.4兆ウォン（約1兆7,687億8,400万円）の政策金融を供給し、優れた技術力と高い成長性を持つベンチャー企業の資金調達を支援し、特に、創業初期企業が資金調達に苦慮しないよう、IBKベンチャー投資を通じて今後3年以内に5,000億ウォン（約574億1,600万円）以上のファンドを造成するなど、資金支援を強化する。

また、IPO中心の回収市場改善のため、産業銀行・企業銀行のセカンダリーファンド（1.2兆ウォン規模、約1,377億9,900万円）が造成され、今年5月から本格的な投資執行に乗り出している。昨年末に開設したIBK M&Aセンターを通じてM&A企業情報プラットフォーム機能を強化し、仲介・手配と諮問を提供しながら3,000億ウォン（約344億5,000万円）規模の買収金融も迅速に執行する。ベンチャーファンドの旧株売却を支援することができる、現在サンドボックスに指定して運営している非上場株式取引プラットフォームの制度化案も年内に発表する予定だ。

相対的に資金調達の機会が少ない地方所在のベンチャー企業を支援し、地域の起業エコシステムを活性化するため、ベンチャー企業の育成プラットフォームを南部の釜山（プサン）と南西部の光州（クァンジュ）に年内に追加開設し、地域基盤の創業企業に対する優待商品の整備と保証連携投資の拡大*を推進する。

* 信用保証基金は地方企業への投資拡大のため、地方企業に投資するVC9社と協約を締結（2023年11月）し、投資企業の共同発掘、共同IR開催、企業間交流などで協力中

海外資金調達を通じて事業拡大のための大規模な資金を調達したり、海外市場に進出しようとするベンチャー企業のために政策金融機関の海外ネットワークを通じた支援も拡大する。産業銀行は、ネクストラウンドなど大規模なIRイベントの海外投資家の招待と海外での開催を増やし、IBK創工（米国・シリコンバレー、ドイツ・ザールラント）など海外拠点を活用した非金融支援（事務空間、IR、海外企業連結、コンサルティングなど）も持続的に拡大する。

金融委員会のキム・ジュヒョン委員長は、今後も現場の声をもとに、中小ベンチャー企業部（省）など関係省庁と共にベンチャー企業の育成とベンチャー投資の活性化のために持続的に努力していくと明らかにした。

<報道資料提供:金融委員会>

原文：https://www.besuccess.com/%ea%b8%88%ec%9c%b5%ec%9c%84-%eb%b2%a4%ec%b2%98%ec%8b%9c%ec%9e%a5%ec%97%90-15-4%ec%a1%b0%ec%9b%90-%ec%a0%95%ec%b1%85%ea%b8%88%ec%9c%b5-%ea%b3%b5%ea%b8%89-%ed%95%b4%ec%99%b8%ec%a7%84%ec%b6%9c/