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NAVERの「HyperCLOVA X」の日本市場進出に注目

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NAVERの「HyperCLOVA X」の日本市場進出に注目

  • NAVERもコーディングに特化した業務ツールを開発…日本市場へのサービス提供でB2B海外展開を模索

NAVER(ネイバー)が、昨年8月に発表した次世代LLM(超巨大言語モデル)「HyperCLOVA(ハイパークローバ)X」技術で日本に進出するかが注目されている。現在NAVERは、HyperCLOVA X基盤のコーディング特化型業務用ツールをテストしており、十分な検証を経てから、B2B(企業間取引)商品発売などを打診する予定だ。日本の関係会社にサービスを提供することで、海外展開の足掛かりを作ることができると分析されている。

18日、業界によると、LINEとYahoo! JAPANが今月1日に統合発足したLY Corporation(LY コーポレーション)に所属する約7,000人のエンジニアが現在、コード生成AI(人工知能)ツールとしてMicrosoftの「GitHub Copilot(ギットハブ・コパイロット)」を使用しているという。GitHub Copilotは、開発者にコードを作成・推薦し、素早く修正できるように支援するサービスだ。料金は一人あたり月額10ドル(約1,500円)。

LY Corporationは今年6月から8月までの間、エンジニア550人を対象にGithub Copilotでテストを実施している。その結果、1人当たりの1日のコーディング時間が1~2時間短縮され、業務効率なども10~30%改善されたという。これにより、同社は合併法人発足後、GitHub Copilotを社内開発者向けのコード生成ツールとして正式導入した。

LY Corporationは「GitHub Copilotを積極的に活用してエンジニアの生産性を向上させ、余った時間を新しいサービス開発に活用する。」と強調した。

LY Corporationのロゴ /写真=LY Corporation

LY CorporationはNAVERJapanの関係会社だ。NAVERとソフトバンクは、2021年に50対50の出資で合弁してAホールディングスを発足させ、傘下にLY Corporationを子会社として置いている。現在、LY Corporationは独自のコード生成AIツールを持っていない。

ただし、NAVERがHyperCLOVA Xベースのコーディング特化型業務用ツール「Project CONNECT X(プロジェクトコネクトX)」を開発しているため、正式サービスとしてリリースされれば、GitHub Copilotを代替したり、協力する形でサービスを提供することができると分析されている。Project CONNECT Xは、開発者のコーディングやデザインなどの専門的な業務を支援するサービスだ。資料検索や文書作成、スケジュール調整など分散された業務を1つし、生産性を高めてくれる。現在は社内でテスト中だ。

NAVERが日本の関連会社との協業経験が豊富であることも、日本市場進出を後押しする要因となっている。Zホールディングス(現LY Corporation)は、2021年にNAVERが世界で3番目に公開したLLM「HyperCLOVA」の日本語版を開発した。HyperCLOVAの日本語版は、1,750億個のパラメータ(媒介変数)と100億ページ分の日本語データを学習しており、現在、同社ではこのモデルを商用化するかどうかについて協議中だ。

これについてNAVERは、「社内テストが完了したら、Project CONNECT XをB2Bのパッケージ商品として他の企業が活用できるようにする予定。」とし「十分なリファレンスが確保されれば、海外企業などでの活用方法を検討する計画。」と述べた。



<画像=8月24日午前、ソウル市江南区のグランドインターコンチネンタル パルナスで開かれたチームNAVERによるカンファレンスDAN 23で、「生成型AI時代における技術競争力」をテーマに基調講演を行っているチェ・スヨン代表。/写真=ニュース1>

原文:https://www.unicornfactory.co.kr/article/2023101812001587822


/media/UNICORN FACTORY
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