韓国「総合2位」、「2022国際技能オリンピック」ICT部門で強さ発揮

韓国「総合2位」、「2022国際技能オリンピック」ICT部門で強さ発揮

「2022国際技能オリンピック特別大会」で、韓国代表が総合2位となった。新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）前の2019年大会で総合3位に上り詰めた韓国は、今年、サイバーセキュリティ、ITネットワークシステム、情報技術、ウェブ技術など、情報通信技術(ICT)部門で強さを発揮し順位を一つ上げた。

雇用労働部（省）と韓国産業人力公団は、今年9月3日から11月28日まで15カ国で分散開催された2022国際技能オリンピック特別大会において、韓国選手団が国際技能オリンピック大会組織委員会(WSI)発表の公式指標の合算結果で208点を獲得したと29日、明らかにした。

韓国は平均、平均メダル、総メダル、参加選手など計4つの指標を合算した結果、中国（210点）に2点差で2位となった。中国が総合1位の結果を出せたのは、2011年の初出場以来、参加規模を拡大し、国家レベルで訓練施設や設備に大規模な集中投資をしてきた結果と分析される。

国際技能オリンピック順位※競技参加国：54各国、左から金 銀 銅（個数）、合計点数（点）

韓国は金メダル11個、銀メダル8個、銅メダル9個を獲得した。中国は金21個、銀3個、銅4個を得た。

韓国に1点差で3位だった台湾(207点)まで1～3位間は僅差だった一方、4位のスイス(197点)、5位のフランス(195点)とは大差をつけた。特に韓国は、サイバーセキュリティ、ITネットワークシステム、情報技術、ウェブ技術など、ICT部門で強みを見せ、伝統的に強い木工・鉄骨構造物・溶接・金型などの部門でも金メダルを獲得した。

鉄骨構造物の職種では現代重工業のキム・ソンスさん(19)が金メダルを獲得、2013年のドイツ大会から5連覇の快挙を成し遂げた。ITネットワークシステムの部門でもパク・ウォニョンさん(21)が2015年のブラジル大会から４連覇の栄冠に輝いた。

ウェブ技術の部門ではサムスン電子のコ・シヒョンさん(21)が金メダルを獲得、当該部門で3連覇を達成した。

雇用労働部のイ・ジョンシク長官は「新型コロナウイルスの影響で（大会が開かれないまま）訓練期間が1年以上続いたのにも関わらず、世界最高の技量を披露し、技術強国としての地位を高めてくれた選手たちに惜しみない励ましと拍手を送る」とし、「政府も訓練条件の改善支援を強化し、半導体など熟練技術を持つ人材の育成に向け、投資を拡大していく」と強調した。

入賞者には、金、銀、銅メダルや、順位に応じてそれぞれ6,720万ウォン（約706万円）、5,600万ウォン（約588万円）、3,920万ウォン（約411万円）の賞金などが授与される。

国家技術資格産業技師の資格試験免除や、産業技能要員として服務できる兵役特典、引退時までの「継続従事奨励金」の年505万ウォン（約53万円）～1,200万ウォン（約126万円）支給などの恩恵も受けられる。

2024年第47回大会はフランス・リヨン、2026年第48回大会は中国・上海で開催される。

（ソウル=聯合ニュース）2022年国際技能オリンピック特別大会オーストリアが11月20日から28日までオーストリアで行われた。写真は国際技能オリンピックオーストリアに出場したチョン・ヒョンギ選手（電気制御部門）。2022.11.27 [韓国産業人力公団提供]

 （ソウル=聯合ニュース） 2022年国際技能オリンピック特別大会オーストリアが11月20日から28日までオーストリアで行われた。写真は国際技能オリンピックオーストリアに出場したキム・ギュテ選手（組積造職種）。2022.11.27 [韓国産業人力工団提供。再販及びDB禁止]

トップキャプチャー：（ソウル=聯合ニュース）27日（現地時間）閉幕した国際技能オリンピック特別大会オーストリアで、韓国選手団が組積造・産業制御・電気制御・重装備整備など4つの部門に4人の選手が出場し、銅メダル2個、優秀賞2つを獲得した。（右から）オ・スボン国際技能オリンピック韓国委員会会長（韓国産業人力工団理事長）、パク・ソンギュ選手（重装備整備）、キム・ギュテ選手（組積造）、キム・ヨンミン選手（産業制御）、チョン・ヒョンギ選手（電気制御）、チェ・ジョンユン韓国委員会事務局長、チョン・ウノク韓国委員会事務次長。2022.11.28 [韓国産業人力工団提供] 

原文：https://www.etnews.com/20221129000106