ニュース 2022.10.13

Agora「SuperSonic」アクセラレーティングプログラムで「blabla」最終優勝…韓国代表としてシリコンバレー本線進出

韓国 Platum スタートアップグローバル進出

Agora「SuperSonic」アクセラレーティングプログラムで「blabla」最終優勝…韓国代表としてシリコンバレー本線進出

オーディオベースのコミュニティプラットフォーム「blabla（ブラブラ）」が、Agora（アゴラ）の「SuperSonic（スーパーソニック）」アクセラレーティングプログラムで優勝した。

blablaは今回の優勝により、今年10月、米国シリコンバレーで開かれる「スタートアップバトルグラウンド」本選進出権を獲得し、世界各国スタートアップと競うことになる。

スタートアップバトルグラウンド本選は、10月10日から12日までRTE技術関連世界最大規模のカンファレンスAgora「RTE2022」カンファレンスの1つとして開催される。

SuperSonicクアクセラレーティングプログラムは、Agoraが今年7月に発足した、スタートアップ発掘プログラムだ。

参加スタートアップにAgoraのリアルタイム映像および音声対話プラットフォームの使用に対する無料クレジットをはじめ、個別技術支援および投資諮問などを支援する。さらに、ベンチャーキャピタルとグローバルイノベーション企業とのネットワーク機会も提供される。

今回のSuperSonicプログラム優勝を果たした、blabla.ENM（ブラブライーエヌエム）は、アフリカTV出身の3人が2020年創業した。blablaは、事業成長とグローバルユーザーベースの拡張のために、AgoraのRTE（real-time engagement、リアルタイム通信）技術を積極的に活用している。

blablaのキム・ヨンジョン代表は「オーディオ市場は、ここ数年間、韓国で大きな成長傾向を見せている。激しい競争の中、われわれは利用者に、革新と価値を伝えることを重要視した」とし、「過去3ヶ月間われわれに大きな助けをしてくれたAgoraとSuperSonicプログラム関係者に感謝の言葉を伝えたい。RTE2022に韓国代表スタートアップとして参加し、技術力を世界の舞台にアピールするとともに、この機会を踏み台に、グローバル市場の跳躍に拍車をかける」と期待感を表わした。

この他にも、時間、場所にとらわれず、知人とメタバースベースの居酒屋サービスを提供する「JJAANN（ジャン、代表ユン・ソンジュ）」をはじめ、音声認識と自然言語処理技術ベースの自動取り込みサービス「daglo（ダグロ）」、人工知能サービスを提供するスタートアップ「ActionPower（アクションパワー/代表イ・ジファ、チョ・ホンシク）」など、スタートアップ計7社、△JJAANN、△ActionPower、△Salin（サリン）、△Vault Micro（ボルトマイクロ）、△blabla、△Naivy（ネイビー）、△混合現実設計グループ(MRAG)が、SuperSonicプログラムに選ばれた。

Agoraの創設者であり最高経営責任者(CEO)のトニー・ザオ(Tony Zhao)は「blablaを含む今回のSuperSonicプログラムに参加したすべてのスタートアップは、驚くべきレベルの根気、革新、専門性を見せた。韓国に、このように高いレベルの技術力と革新的なアイデアを持つスタートアップが多いことを、改めて確認した。今後、メタバース、ソーシャル、教育、エンターテイメントなど多様な分野のRTEスタートアップを発掘し、画期的な成長ができるように支援する」とし、「スタートアップバトルグラウンドに参加するblabla関係者たちの幸運を祈る」と述べた。

スタートアップバトルグラウンドコンテストは、リアルタイムコミュニケーション技術関連ソリューションを開発している世界各国初創期スタートアップ（累積投資金額300万ドル未満、約4億円未満）創立者を対象とする。

上位8チームは、RTE2022開催の1週間前である2022年10月3日、シリコンバレーベンチャーキャピタル(venture capital, VC)審査委員の前で対面発表することになり、最終勝者は10月10日、サンフランシスコメトレオンシティ(City View at Metreon in San Francisco)

で行われるイベントで発表される予定だ。1位には、1万5,000ドル（約220万円）、2位には5,000ドル（約73万円）、3位には3,000ドル（約44万円）の賞金が授与され、観客賞には2,000ドル（約30万円）が支給される。

一方、Agora RTE2022はRTE技術関連のカンファレンスであり、世界中の専門家が集まり、リアルタイムの映像と音声の相互作用とストリーミング技術の革新について議論する場だ。

原文：https://platum.kr/archives/194064