HRテックスタートアップ「IT&BASIC」、NAVER D2SFから資金調達

NAVER D2SF（D2 Startup Factory）がHR、テックスタートアップ「IT&BASIC（アイティアンドベーシック）」に資金調達をした。IT&BASICは、採用およびコラボレーションツール中心のHRテック分野で、People Analytics（ピープル・アナリティクス）に集中する希少なスタートアップとして、法人設立以来、NAVER D2SFから初の機関資金を調達した。

IT&BASICは、データに基づき組織メンバーの業務傾向を分析し、チームワークコンサルティングを提供するHRソリューション「SYMOFFICE（シムオフィス）」を開発した。個人の業務傾向を9つにタイプ化し、さらに組織特性とメンバー間の関係パターンまで一緒に分析することが特徴である。分析後は組織の成長戦略、協業・コミュニケーション方式などに対するコンサルティングを提供し、チームワークや組織管理に実質的に貢献できるソリューションだ。

現在、IT&BASICは、NCソフト、HYUNDAI（現代）デパートグループ、韓国Janssen（ヤンセン）をはじめとする多数の企業や公共機関をパートナー企業として確保し、高い市場性を立証している。特に最近では、NAVERのチームワーク向上プログラムである「チームプレイ@Connect1（コネクトワン）」に導入され、役職員対象とした業務傾向分析プログラムを進行中だ。実際にプログラムを経験した多数の役職員から「チームの仲間の業務傾向を理解でき、チームビルディングに役立った」と好評を得ている。

IT&BASICは、スタートアップシーンで企業B2Bの能力とネットワークを着実に積み重ねてきたチームだ。KRAFTON（クラフトン）、NEOWIZ（ネオウィズ）などを経たミン・ギョンウク代表は、豊富な事業企画経験をもとにビジネスをリードしており、共同創業陣も企業B2Bに対する深い理解と多様なノウハウを備えている。

NAVER D2SFのヤン・サンファンリーダーは「新型コロナウイルス以後、企業の組織・人材管理ニーズが大きくなり、グローバルHRテック市場も急速に成長中」とし、「IT&BASICは、市場の流れと企業の需要を素早く捉え、製品の商用化に成功したチーム」と紹介した。また、「優れた実行力をもとに、意味のあるリファレンスを積み重ねており、さらに大きく成長すると期待する」と投資の趣旨を伝えた。

IT&BASICのミン・ギョンウク代表は「資金調達とともにNAVERにソリューションを提供することになり、とても意味深い」とし、「今後、データ分析を高度化し、より攻撃的なビジネスに乗り出し、データ基盤のHR SaaSを構築する」と明らかにした。

一方、NAVER D2SFは2015年の発足以来、現在までに97社に投資しており、NAVERと技術スタートアップのシナジーを推進している。

原文：https://platum.kr/archives/192130