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ウェブトゥーン 「Tapas」& ウェブ小説 「Radish」 合併、「北米市場を変える!」

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ウェブトゥーン 「Tapas」 & ウェブ小説 「Radish」 合併、「北米市場を変える!」

Kakao Entertainment(カカオエンターテインメント)は、Tapas media(タパスメディア)とRadish media(ラディッシュメディア)を合併することを決定した。戦略的合併により、強力なIPバリューチェーンとストーリースペクトラム拡張で、グローバルエンターテインメントリーダーとしての地位を固めるという目標だ。

特に、昨年「グローバル取引額を現在比3倍まで成長させる」というグローバルビジョンを発表したKakao Entertainment は、今回の合併により、北米No.1の事業者として生まれ変わるという抱負を明らかにした。

4月18日、TapasとRadishはそれぞれ取締役会を通過し、両社の合併を最終決定した。存続法人はRadishで、Tapas mediaを吸収する形で、合併比率はRadishとTapasが各1:18に策定された。8月1日の合併期日を目標に、TapasとRadishは新しい合併法人名の決定を含め、詳細な合併手続きを踏んでいく計画だ。

新しい合併法人のCEOは、Tapasを北米の代表的ウェブトゥーンプラットフォームに成長させた、キム・チャンウォン代表が務める。

今回の合併は、TapasとRadishが北米で積み重ねてきたストーリーIP能力を合わせてシナジーを創出し、Kakao Entertainment のグローバル成長動力を最大化しようとする戦略的決定だ。新規合併法人はTapasとRadishはもちろん、Radishが昨年買収したWuxiaworld(ウシアワールド)まで、3つのプラットフォームを合わせる。

合併後も3つのサービスは独立して運営されるが、これらを化学的に結合する合併法人のリーダーシップをもとに、強力なシナジーを出すというビジョンが盛り込まれた。

Kakao Entertainment のイ・ジンス代表は「TapasとRadish合併は、プラットフォーム間の単純な結合を超え、北米ストーリーテリング産業の進化を導く転換点になるだろう」とし、「Kakao Entertainment の北米『三角編隊』だったTapasとRadish、Wuxiaworldの独歩的IP能力と、グローバルで強力なパワーを立証したKakao Entertainment の韓国IPが結合し、強力な『IPパイプライン』を構築、これを通じて継続的なIP成功事例を作っていく」と述べた。

続いて「今回の合併が北米事業成長を加速化させる勢いになると期待しており、これにより『3年以内にグローバル取引額3倍成長、北米取引額5000億ウォン(約505億円)達成』という目標を可視化できるよう、拍車をかける」と明らかにした。 

合併法人のキム・チャンウォン代表も「超競争グローバルエンターテインメント市場で、今回の合併は、ストーリーIP事業者として圧倒的な力量と競争力を備える基盤になるだろう」とし、「北米市場でTapas、Radish、Wuxiaworldが積み上げた、独歩的なストーリー資産を活用してコンテンツイノベーションを重ね、全ジャンルを兼ね備えるIPとして、北米読者たちに最も愛されるブランドリーダーになる」と明らかにした。

2012年に北米初のウェブトゥーンプラットフォームとして出発したTapasは、わずか10年で北米を代表するプレミアムウェブトゥーンプラットフォームに成長した。Radishも強力なオリジナルウェブ小説IPを中心に、北米モバイルストーリーテリング事業の革新を起こしたとして挙げられる。Kakao Entertainmentは、これらの化学的結合により、世界No.1エンターテインメントビジネス基盤を持つ北米で、地元最高水準の「IPバリューチェーン」と「ストーリースペクトル」を備えることになった。

ウェブ小説やウェブトゥーンなど源泉ストーリーIPが、映像とゲーム、メタバースコンテンツ、NFTなど、絶えず進化するIPバリューチェーンの核心は、良質のプレミアムコンテンツと各コンテンツの間の有機的結合だ。ウェブトゥーンプラットフォームとウェブ小説プラットフォームとの境界をなくす今回の合併で、Kakao Entertainment は北米市場で「ノベル‐コミックス(novel-comics)システム」をさらに稼働させる準備を終えた。 

「俺だけレベルアップな件」、「テムパル」、「社内お見合い」など人気のウェブ小説をウェブトゥーンとして製作するノベルコミックスは、Kakao Entertainmentが韓国初の導入、作品ライフサイクルの拡張と創作者収益の最大化を導いてきたシステムだ。

さらに合併法人が披露するIPは、世界最高のコンテンツ影響力を誇る北米産業と出会い、映像とゲーム、アニメなどにつながり、無限のIPシナジーを生み出す見通しだ。 「スーパーウェブトゥーンプロジェクト」などで韓国ウェブトゥーン映像化トレンドに火をつけたKakao Entertainmentは、北米でも第2の「梨泰院クラス」、「社内お見合い」、「悪霊狩猟団 カウンターズ」などの強力なヒットIP事例を発掘するための準備に着手した。

映像化には、ディズニー、DCコミックス、ワーナーブラザーズなど、グローバルコンテンツ企業出身のTapas、Radishクルーたちの長年のノウハウが溶け込まれる。同時に、米国最大のエージェンシーCAA(Creative Artists Agency)とパートナーシップを結んだTapasの映像化基盤も、さらに活性化されることが期待される。

合併法人は、源泉IPをオーディオコンテンツ、メタバース、NFTなど様々な分野に拡張することにも注力する。一例として、Radishは北米市場で急速に成長しているオーディオコンテンツ市場を狙い、今年中旬から主要作品のオーディオブックを公開する予定だ。

今回の合併で期待されるもう一つのシナジーは、北米最高水準の「IPスペクトル」を備えた企業への飛躍だ。TapasとRadishが現地に構築した創作者規模は10万人に達する。 「ストーリーIP」という一つの基地にまとめられた合併法人の大規模現地創作者たちは、ウェブトゥーン、ウェブ小説などの領域にこだわらず、有数のIPを放出する予定だ。

また、1%未満のIPで、Tapas売上の60~70%を牽引しているKakao EntertainmentのプレミアムIPを、Tapas、Radish、Wuxiaworldに攻撃的に供給、さらに右肩上がりの売上成長をリードするという計画だ。

幅広いジャンル拡張も、合併法人の強みになると思われる。Tapasは地元情緒に最適化された様々なジャンルをもとに、急速な売上成長を描いており、ロマンスで大きな指示を受けてきたRadishは、昨年世界最大の東洋ファンタジーサービスであるWuxiaworldを買収し、男女問わず、読者をすべて包括する唯一のウェブ小説プラットフォームとして位置づけられた。

3つのプラットフォームを通じて供給されるドラマ/ロマンス/ファンタジー/スリラー/ホラーなど全ジャンルの源泉IPは、北米で厚い読者層を構築し、さらに20代から30代を超え、多様な世代の流入を導くと期待される。運営面でも上昇効果が期待されるが、3つのサービスを率いた専門人材のノウハウと長期的なビジョンが結合し、さらに攻撃的で効果的なプロモーションとIP企画、開発が行われる予定だ。


原文:https://platum.kr/archives/186114

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Platum

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