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サムスンが目をつけた未来の成長動力「Cラボ」、資金調達1兆3,000億ウォン超

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サムスンが目をつけた未来の成長動力「Cラボ」、資金調達1兆3,000億ウォン超

サムスン電子の「Cラボ」が育成したスタートアップの累積資金調達金額がこの10年で1兆3,000億ウォン(約1,357億8,354万円)を超えた。創出した雇用も8,700余りに達する。サムスン電子は来年のCラボのスケールアップを目標に、支援対象と領域を拡大する。

サムスン電子は24日、ソウル市瑞草(ソチョ)区のサムスン電子ソウルR&Dキャンパスで「2022 Cラボスタートアップデモデー」を開き、こうした方針を明らかにした。

Cラボはサムスン電子が「発掘-具現-事業化」につながる好循環体系を構築し、スタートアップのエコシステムの活性化に寄与しようと運営中のプログラムだ。社内ベンチャー「Cラボインサイド」と外部スタートアップ「Cラボアウトサイド」に分かれる。

サムスン電子は2012年、社内ベンチャー育成のため「Cラボインサイド」を導入した。その後、2015年に優れた社内ベンチャー課題をスタートアップに分離する「スピンオフ」制度を施行した。2018年には外部スタートアップを育成する「Cラボアウトサイド」を新設した。

2012年以降、外部で460、社内で385の計845の事業を育成した。アウトサイドの460の事業、スピンオフの61の事業、計521のCラボスタートアップの累積資金調達金額は1兆3,400億ウォン(約1,399億6,300万円)、創出した雇用は8,700余りに上る。

サムスン電子は2018年8月当時、今後5年間で300の外部スタートアップ、200の社内ベンチャー課題を育成する目標を掲げていた。現在までに計506(外部304、社内202)支援した。


C랩 미디어데이 자율주행 로봇 뉴빌리티 시연<Cラボメディアデイでの自律走行ロボットニュービリティの試演>


この日開かれたCラボスタートアップデモデイは、この1年間に活動したCラボアウトサイド4期のいわば卒業式だ。

20のスタートアップ代表とサムスン電子のパク・ハッキュ経営支援室長・社長、与党「国民の力」のオム・テヨン議員、同社の社員ら300人余りが出席した。

パク社長は「Cラボアウトサイドの卒業後もスタートアップの成長過程を見守り、投資と事業協力などを続ける」とし、「革新と成長を続けてサムスン電子の協力会社として再会できることを楽しみにしている」と話した。


삼성전자가 C랩 스타트업 데모데이를 앞두고 22일 서울 서초구 삼성전자 서울R&D캠퍼스에서 미디어데이를 진행했다.<サムスン電子がCラボスタートアップデモデーを控えた22日、ソウル瑞草区のサムスン電子ソウルR&Dキャンパスでメディアデーを開いた>


デモデー2日前の22日、同じ場所ではCラボの主な成果と活動を紹介するメディアデーが開かれた。

創意開発センターのハン・イングクセンター長は「先行技術開発など、サムスン電子の未来競争を担うソウルR&Dキャンパスで、韓国の未来競争力を左右するスタートアップを育成することに象徴的意味がある」とし、△プロダクト(商品性)△市場性△チーム力△サムスン電子との協力可能性など、Cラボの選抜要素を紹介した。

37倍の競争率を突破して選抜された4期スタートアップは、△最大1億ウォン(約1,044万円)の事業支援金△サムスン電子R&Dキャンパス内に専用の業務スペースと食事、交通の提供△成長段階別オーダーメードコンサルティング△サムスン電子及び関連会社との協力機会の連結△韓国内外のIT展示会への参加などの支援を受けた。

売上増と事業拡大だけでなく、自律走行配達ロボット「Neubility(ニュービリティ)」、オーダーメイド栄養剤の自動配合デバイスソリューション「ALGOCARE(アルゴケア)」、オーダーメイドストレス管理サービス「40FY(フォーティファイ)」は、CES 2023革新賞を受賞する成果を上げた。


C랩 미디어데이에서 아웃사이드 4기 주요 스타트업 관계자가 발표하고있다.<Cラボメディアデーでアウトサイド4期の主要スタートアップ関係者が発表を行っている>


Neubilityのイ・サンミン代表は「サムスンウェルストーリー、サムスン物産リゾート部門などと協力してゴルフ場やリゾート内への飲食の配達と販売サービスを運営している」とし、「Cラボの財務コンサルティング、マーケティング、広報など、様々な支援を受けたことで急成長できた」 と話した。

サムスン電子は来年からCラボアウトサイドの卒業やスピンオフ後も持続的に協力できるよう、「Cラボファミリー」の支援を拡大する。「Cラボスケールアップコミティ」を新設してサムスン電子とパートナーシップや投資を拡大し、CラボファミリーがウィンウィンとなれるようCラボの運営を高度化する計画だ。

あるセンター長は「5年未満のスタートアップのCラボアウトサイドだけでなく、技術完成度と成熟度が高まったCラボファミリーに積極的な投資・買収を検討する予定」と話した。


写真:サムスン電子は24日、ソウル市瑞草区のサムスン電子ソウルR&Dキャンパスで2022 Cラボスタートアップデモデーを開催した。前列左からALGOCAREのチョン・ジウォン代表、Korea Startup Forumのチェ・ソンジン代表、韓国エンジェル投資協会のコ・ヨンハ会長、サムスン電子のパク・ハッキュ社長、オム・テヨン国会議員、D3 jubilee Partners(ディーエスジュビリーパートナーズ)のイ・ドクジュン代表、CODIT(コディット)のチョン・ジウン代表

原文:https://www.etnews.com/20221124000093

/media/電子新聞
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